2013-12-19

メリー・ポピンズ [ロバート・スティーヴンソン監督]


子どもの頃に観て、自分も空を飛べるんじゃないか、と思わされた楽しい映画。今回大人になってから観て、実は心の解放がテーマでもあったんだ、と気付いた。映画から受け取るものが全く転換し、最後は涙ぐんでしまった。

「メリー・ポピンズ」制作秘話とも言える"Saving Mr. Banks"がアメリカで公開され(てい)ますが、タイトルの意味を今日、「メリー・ポピンズ」を観てわかった!

私もイヤなことがあった時、落ち込む時にスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)と唱えようと思う。すーぱーかりふらじ....。まずは覚えよう。

2013-12-03

清洲会議 [三谷幸喜監督]


凝ってる。凝ってるのがわかる凝り方で凝っている映画。

本能寺の変で織田信長が死に、明智光秀も討たれた後、織田家臣が集まって後継者を決める会議。清須城で行われたので清須会議と呼ばれている。

原作を読んでいたので、なるほど、と思いつつ観ていた。ラジオ番組で三谷さんが、登場人物のメークにこだわった、と言っていたけれど、たしかに、織田信長は残されている肖像画を彷彿とさせるようなメークだったし、秀吉の耳も強調されていた。女性はみな鉄漿(おはぐろ)で歯を黒くし、眉も額に丸く描いていた。秀吉とお寧は尾張弁で話しているし。

原作を読んでいる時は、なぜか前田利家は唐沢寿明、官兵衛は岡田准一のイメージで読んでいた。実際の配役は、前田利家=浅野忠信、官兵衛=寺島進でした。

権謀策術が渦巻くものの、戦闘シーンが全くない、面白い時代劇。それでも私のベスト三谷映画は「マジック・アワー」だなぁ。三谷さん、ほんっとうに幸せな人ですね。しかし、この映画を最後に、もう三谷氏の作品は追わないことにした。

2013-12-01

料理をおいしく、体を元気に 毎日使える酒粕のレシピ [石澤清美著]


酒粕は体によい、と聞いたので、酒粕をもっと使ってみようと思い、読むことに。

とにかくどんな料理にも酒粕を使ってよいよう。みそ汁、炒め物などなど。みそ汁に入れるのは体が暖まりそうだ、と思ったのだが、酒粕がなかなか溶けないし、酒粕自体に味がないので想像していた味と異なる仕上がりになった。魚の漬床にもしたいけれど、やってみると面倒だった。

やはり甘酒にして飲むのがよいようだ。酒粕を予め砂糖とお湯で柔らかくして作りおきしておいて、飲む時に溶かす、という方法が使える。夏に甘酒は体に良いとのことなので、冷水で溶いて、冷やし甘酒を飲もうと思う。

2013-11-28

おうちのスープ―21人が自分のために作ったレシピ63 [AC mook―カフェタイムブックスシリーズ]


スープのレシピの参考にするために読むことに。チキンストックは使わない、と言い切った「ホームメイドスープ」の原さんと、ウー・ウェンさんも参加している。

殆どのレシピがミキサーを使っている。ミキサーは買わない、使わない、と決心したので、あまり参考にならなかった。それにどのレシピも、みなさんがプライドをかけて作ったもののようで、ふだんの材料で作れるスープとは言いがたい。ジローラモさんの奥さんのレシピは、パルメジャンチーズの皮を使う。イタリアの家庭ならチーズの皮はあまりものなのだろうけれど....。

2013-11-17

ホームメイドスープ [原 弘美著]


保温マグを買ったのでスープのレパートリーを増やそうと思い、読むことに。

まず、原さんが、チキンストックを使わずに野菜の旨味だけでスープは十分おいしく仕上がる、というのに共感。

スープのレシピには必ず、チキンストックや固形ブイヨンを溶かしたものが材料にあげられているが、チキンストックを作るのは面倒だし、固形ブイヨンは化学調味料のカタマリだから使うのに抵抗がある。それに固形ブイヨンは独特の匂いがあって、素材の風味を消すような気がする。

玉ネギやベーコンの旨味だけでおいしく仕上がる、というプロの言葉に勇気づけられた。

ミキサーを使うレシピがあるけれど、ミキサーについてはいつも考えさせられてしまう。素材を潰してピューレ状にするとたしかに旨味をすべて溶かし込むことができていいけれど、台所でミキサーの電源をどこからとるのか、ミキサーの置き場所をどこにするか、ミキサーは洗いやすいのか、色々考えるとミキサーを買うハードルが高くなる。でもこの本はミキサーを使わないレシピが多いのがよい。

2013-11-15

キッチンの穴 [たけだみりこ著]


夫の父母と伊豆で暮らす漫画家の、食にまつわるエッセイ漫画。料理だけでなく、野菜の栽培の話もあったり、友人のエピソードもあって面白い。

餃子の焼き方とか、安い鶏肉をおいしくする方法とか、とても参考になった。調理する時の、あるあるエピソードも楽しい。気分がすぐれない時に読んだら、何となく口元が緩んできて、気持ちが落ち着いた。

2013-11-03

蠢動 -しゅんどう- [三上康雄監督]


平岳大さんを秘かに注目している(ファンなのです)ので急遽観ることに。主役を演じている。

地方の藩を舞台にした時代劇。幕府から遣わされた剣術指南役が、藩取り潰しのための内情を探っていることがわかり、暗殺することに。しかし、幕府から使者が来ることがわかり、下手人を始末したことにしなければならなくなる。実際に手を下したのは城代家老の婿でもある藩の剣術師範。そのため無実の若い藩士を身代わりに始末することにし、その役目を暗殺実行者である剣術師範が引き受けることとなる。

全編、音楽なし。太鼓の音のみが効果音として使われている。ラストの雪原での斬り合いに迫力があった。雪に足をとられ、雪で袴が濡れて重くなり、さらに重い刀を振り回し.....命がけだ。

質実剛健な時代劇。家老(若林豪)、用人(中原丈雄)、幕府関係者(目黒祐樹、栗塚旭)を演じるじいさま(失礼)方が素晴らしかった。

平君は城代家老の婿である剣術師範、渋く、殺陣もキマってました。役者は大変な仕事ですね。

2013-10-20

清須会議 [三谷幸喜著]


脚本家が書く小説ってどんなんだろう、と思って読み始めて、なるほど、この手があったか、と思った。

戦闘シーンが多い戦国時代だけれど、知略で抜きん出ようとする武将たちの腹芸を描いている。とはいえ、あまり重くない文章スタイルなのでどんどん読み進めることができた。

なぜか秀吉は火野正平、黒田官兵衛は岡田准一、前田利家は唐沢寿明のイメージで読んでしまった。

三谷さんはこの自分の小説を原作に映画を撮るとのこと。究極のお人形遊びをしている幸せな人だな、と思う。」

2013-10-04

プリンセストヨトミ [万城目学著]


これも面白い!!!!!歴史を基にしたファンタジックな設定に会計検査院という堅い役所が絡んだ絶妙の物語。

会計検査院の役人3人が、大阪空堀商店街に事務所を置くとある協会の会計監査に赴く。この協会は政府から多額の補助金を得ているにも関わらず、事業実態があいまい。調査に赴いた検査官たちは、日本国内にもう一つの国家「大阪国」が存在していたことを知る。これに、性同一性障害の男の子と幼なじみの女の子、辰野金吾が大阪の残した建築物の数々、大阪城、豊臣一族が謎を投げかけてくる。

大阪国。ありそうだ。中学生の時に初めて大阪へ行った時、関東との文化の違いに眩暈を覚えた。10代の世間知らずにとって、大阪は異国だった。

この本を読んだ後、大阪へ行くことがあったので空堀商店街へ行ってみたが、本当に坂道にある商店街だった。しかもお店の人たちがとても親しげで、楽しかった。だけど、小説で重要な役割を持つ、辰野金吾設計のビルらしきものは見当たらなかった。次に大阪に行く時には、大正区のポンポン船に乗ってみたい。

これは、大阪における父と息子を描いた物語だと思う。それを踏まえてニヤっとした台詞。
"みんな知ってるの----大阪の女は、男が何をやってるか、全部知ってるの。だから、敢えて何も言わへんの"
もしかしたら本当の主題はこれなのかも。そうなんだ。奴らを手の平の上で遊ばせていると思えばいいのだ。

2013-09-27

廃墟の乞う [佐々木譲著]


本格ハードボイルドミステリだ、と思った。

北海道が舞台。

ある事件の凄惨な現場に居合わせたことでPTSDとなった刑事が、療養中に非公式に依頼された事件を解いていく。事件の舞台は、ニセコ、夕張、オホーツクの漁港、石狩、日高、帯広、札幌、と北海道全土に跨がっている。町ごとに異なる人々の暮らしぶり、性質、風土。北海道という土地でなければ描けない物語。

アメリカのハードボイルド作品には、地方都市を舞台にした作品も多い。この作品も北海道という土地柄だからこそ、渋いハードボイルド作品に成り得たのだと思う。

2013-09-12

鹿男あをによし [万城目学著]


おもしろい!古代史を絡めたファンタジックな設定に引き込まれた。

卑弥呼の使い番であった鹿、狐、鼠が、人間を使い番に仕立てて卑弥呼の銅鏡を巡って争っているという話。しかし人間にしてみたら勝手に使い番にされ、勝手に呪いをかけられ、勝手に奔走させられ、迷惑この上ない"喜劇"だ。

舞台は近畿地方で、奈良は平城京、京都は伏見稲荷、大阪は難波宮にそれぞれ鹿、狐、鼠が棲みついているということになっている。主人公は、茨城の大学院から臨時教員として女子校に赴任した若い教師。たぶん、筑波大生で鹿島神宮近くに住んでいるというのが鍵なのだと思う。

奈良、京都、大阪にある同じ経営の女子校三校で運動部の大会があり、鹿、狐、鼠はこの運動部の大会の影で暗躍する。女子校に赴任して来た若い男性教師と女子高生、教頭、姉妹校の教員たちとの人間関係も面白い。

テレビドラマ化された時に見ていなかったのだけれど、教頭を児玉清さんが演じていた。イメージぴったり。そして文庫本の解説を児玉さんが書いている。

「鴨川ホルモー」もそうだったけれど、歴史を踏まえたファンタジックな設定の青春ドラマ。最後に胸がキュンとなった。そして奈良に行きたくなった。

2013-09-04

スター・トレック イントゥ・ダークネス [J.J.エイブラムス]


ベネディクト・カンバーバッチを観るために観ることに。

B.C.はロンドンのテロ犯として登場するが、実は異星の移住者のリーダーで、並外れた能力を有している。前半は敵役として、後半に入るとスタートレックチームに協力するようになる。ある意味ツンデレ?

壮大なスペースファンタジーで、あれよあれよという間にストーリーが展開して、あぁっと驚くアクションシーンが繰り出されて目まぐるしい。とにかくB.C.を追っかけて見逃さないようにしていた。

黒ずくめの彼はクールでイカしてました。

2013-08-21

ワールドウォーZ [マーク・フォースター監督]


予告編で、人間が折り重なって十メートル以上ある壁を越えようとする映像が衝撃的だった。

人間がゾンビ化するウィルスが急速に感染拡大し、地球上の都市が全滅に追いやられてしまう。ブラッド・ピット扮する国連職員が、治療法を求めて世界中を巡り、ついに探し当てる、という話。

「最愛の大地」と同じ日に観たのだけれど、周囲に対して疑念、疑心を持って生きなければならない状況に主人公が追い込まれる、という設定が「最愛の大地」と似ている。

主人公が家族を大切にしているシーンとか、生き残った男の子を家族に受け入れるシーンとか、演じているブラッド・ピットの私生活を垣間見させてもらったような感じがする。

最愛の大地 [アンジェリーナ・ジョリー監督]


1990年代に起きたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を描いた作品。

当時、セルビア人はムスリム系ボシュニャク人の男性を虐殺、女性の大部分を強制収容して強制的にセルビア人の子を妊娠させていた。ムスリム系人口を消滅させるという民族浄化の目的で。映画はこの強姦収容所を主な舞台にしている。

連行されずに残った人々も、息をひそめて生きなければならない状況。赤ん坊が泣くと住民全員の存在が知られてしまうからビルから投げ落とさざるを得ない状況。自分の周囲すべてに対して疑念、疑心、猜疑を持って生きなければならない状況。

この映画にはアクションを伴う戦闘シーンは殆どない。しかし他の戦争映画が描かなかった、「リアルな戦争」がまさに描かれていると思う。

アンジェリーナ・ジョリーは脚本とプロデューサーも務めている。スタッフの助けもあったと思うけれど、これほどの骨太のドラマを作り上げた彼女に感銘を受けた。セックスシンボル的な美人女優というイメージと別に、本人は本当に強い信念を持って生きているんだ。

映画の冒頭とラストに、ヒロインが描いていた人物画が大写しになる。その人物の顔が、アンジェリーナ・ジョリーによく似ている。自分の作品である、という署名なのかもしれない。

2013-08-10

鴨川ホルモー [万城目学著]


おんもしろい!京都にある四つの大学が、オニを使って隔年で戦い合う陰陽五行説に基づいたファンタジー青春ドラマ。

オニは一般人には見えないのだけれど、使い手である学生たちには見える、ということになっている。それから四つの大学はそれぞれ大学近くに氏神社を持っており、それらが確かに東西南北に位置している事実が興味深い。京都大学=吉田神社、立命館大学=北野天満宮、龍谷大学=伏見稲荷大社、京都産業大学=下鴨神社。

これは青春ドラマだと思う。サークル活動を通した青春ドラマなんだけど、テニスといったスポーツとか、映画といった芸術でなく、オニ合戦を中心に据えたのがすごい発想の転換だ。しかも主人公が三浪(二浪?)した新入生で、その親友が帰国子女でありながらチョンマゲ頭の男の子。これにぶっあいそな理系女子、祇園宵山や葵祭といった京都の風物行事が絡んでくる。

すごく印象に残って、キューンとさせられたシーンの台詞。
「わ、わたしが好きなのは、--お前なの!」

森見登美彦さんの作品といい、京都大学はすごく物語になりやすい場所のようだ。行ってみたい。

2013-08-09

桜姫 [橋本 一監督]


青木崇高君が出演していると時代劇いうことで観ることに。

ポルノ映画じゃん!しかし、原作は歌舞伎の「桜姫東文章」とのこと。

ある城へ将軍家からの下がりものを盗みに入った盗賊が、行きがけの駄賃にその城の姫を犯すが、姫は逆にその盗賊に恋してしまい、城を抜け出して町の女郎屋に女郎として入り、客をとりながら盗賊を探そうとする。青木君は盗賊を演じているのだけれど、逞しくセクシーで引きつけられた。他にでんでん演じる怪坊主、女郎屋の朋輩を演じる麻美ゆま、尼さんを演じる風祭ゆきが、荒唐無稽なこの作品に渋みを加えていたと思う。印象に残ったのは、遊女屋で、盗賊と姫様が風呂に入るシーン。

映画もさることながら、上映館までの道のりもかなり思い出深い。上映館がJR東海道線の国府津駅と鴨宮駅の間にある「コロナワールド」という娯楽センター内の映画館で、行きは国府津から1時間に3本位しかない路線バスで行った。最終上映日だからか、観客は私の他のもう一人だけ。初め劇場に入った時に自分一人かと思ったら、一番後ろの席に一人いた。びっくりした。帰りは国府津まで車通りが激しく人通りがない道を20分以上歩いて戻った。

しかも、この映画の前に、銀座で「マジック・マイク」を鑑賞してからの移動だった。ポルノチックな真夏の一日。面白い経験でした。

マジック・マイク [スティーブン・ソダーバーグ監督]


カリフォルニアの男性ストリッパーの話。

大学中退した男の子が工事現場のバイト先で、チャニング・テイタム演じる人気男性ストリッパーに出会ったのをきっかけに、ストリッパーとして歩み出して行くが、水商売にヤクの売人が絡み...。

メールストリッップの名作に「フル・モンティ」がある。あの映画を観た時からメールストリップを観たい!と思っているのだけれど、なかなかチャンスがなかった。「マジック・マイク」でメールストリップを疑似体験できたよ。フィメールストリップは何回か見に行ったことがあるけれど。

チャニング・テイタムはさすがに踊りがうまい。でもマシュー・マコノヒーにとても印象付けられた。実業家に成り上がろうとする老いたストリッパーを、若い役者たちを引き立てるような脇役に徹して演じていた。マシュー・マコノヒーは、これから「Mud」「Dallas Buyers Club」「Intersteller」などに主演していく。充実している時期ですね。

ソダーバーグ監督は、監督引退、という話だけれど、プロデューサーとして活動を続けているようだし、テレビシリーズの監督はしているようだ。また映画に戻ってきてほしい。

2013-08-07

終戦のエンペラー [ピーター・ウェーバー監督]


広島、長崎の原爆投下シーンから映画は始まる。マッカーサーが厚木基地に到着し、フェラーズ准将に天皇の戦争責任についての調査を命じる。フェラーズが政府、皇室、軍の関係者に事情聴取を行う中で、日本人の特性、天皇の存在意義などがアメリカ人の前に明らかになってくる。

見終わって思ったのは、これはハリウッド映画なのか、ということ。トミー・リー・ジョーンズがマッカーサー役で出演していて、主役はアメリカ人俳優だし、脚本もアメリカ人が手がけているけれど、プロデューサーは日本人。昭和天皇の側近であった関屋貞三郎を祖父に持つ奈良橋陽子氏。日本人の思い入れがかなり入っているように思える。原作は岡本嗣郎著「陛下をお救いなさいまし」。

この映画で、終戦直前に天皇が軍に暗殺されかかっていたことを知った。玉音放送のレコードを奪い、戦争集結をなかったことにするために。映画が描いたフィクションなのかもしれないが、あり得る話だと思う。フィクションといえば、フェラーズと日本人女性の淡い恋も描かれているのだけれど、このエピソードは作品を安っぽくしただけのような気がする。

戦後昭和の間中、天皇の戦争責任については何かと議論されていた。憲法における天皇制存続については熱いテーマだったが、いつの間にかそのことについて論じることがなくなってきたように思う。

実は火野正平さんが東郷役で出演しているということを知って観ることにした。正平さん、うまい役者だ。

2013-08-02

昨日までの世界-文明の源流と人類の未来-下 [ジャレド・ダイアモンド著]


「銃・病原菌・鉄」の著者の最新刊。事情により下巻を先に読んだ。

旧石器時代からの人類の生活と現代の生活を比べ、私たちが「当然」と考えている生活様式が実は特異である、ということを説明してくれている。

下巻で語られているのは、建設的パラノイア、宗教、言語、健康。特に印象に残ったのは建設的パラノイアと言語、健康について。

"建設的パラノイア"というのは、被害に遭う確率が低いリスク行為であっても、その行為を頻繁に行っていれば死ぬ確率が高くなる、ということを知っておくべきだ、ということ。おおげさな、とバカにしないで、ちょっとでもヤバイと思ったら手を引くことだ。

言語について。今英語が話せなければビジネスの上で何かと不便を強いられることがあり、公用語を英語にする日本企業があるが、ダイアモンド先生は、母語を失えば「文化的な崩壊という大きな問題に直面」する、と言っている。「人々はみずからの言語や文化が崩壊してしまうと、自尊心を失い、互いに助け合うようなこともしなくなる。その結果、大きな社会経済的な問題に直面する傾向にある」(p.273)と述べている。これは、アメリカ原住民について述べていることだけれど、日本統治下の朝鮮、アイヌのことを考えると、母語は言うまでもなく他言語を尊重することの重要性に思い至る。

それから下巻を読んでとても衝撃を受けたことは、「われわれの遺伝子構成は、旧石器時代の食生活と生活様式に依然として適合しているのである」ということ。

塩分、糖分はその昔は貴重な栄養分だった。アマゾンのヤマノミ族は今でも月1.5g弱の塩分しか摂取していない。が、秋田県民の1日あたりの塩分摂取量は27gでヤマノミ族の18日分に相当。また、ついこの間まで飢饉が頻繁に起こっていたので、人間の体は糖分を貯め込む構造になっている。というか、糖分を貯め込める遺伝子を持った人たちだけが生き延びた。

というわけで塩分と糖分を欲する体質を持ち、塩分と糖分を貯めこむ構造の人間にとって、塩分と糖分が豊富な現代社会では、必要以上の塩分と糖分を摂取してしまい、高血圧と糖尿病が蔓延するのもむべなるかな。

これを読んで軽いショックを覚えた。そして、空腹になることに怖れを抱く自分を克服しなければ、と思った。例えば仕事帰りに用事があるとお腹が空くといけないから、とおやつを多めに食べてしまう。これからは、空腹でいいんだ、と思うクセをつけようと思う。実は今年に入ってからスナック菓子を買わないことにして、今日まで続いている。今ではスナック菓子を見ても食べたい欲求がなくなった。

ダイヤモンド先生はヨーロッパでは過去に糖尿病になりやすい人たちが淘汰されたのだろう、と言っているが、これから糖尿病になりやすい体質の人が淘汰されるまでにどれだけの税金が医療費に費やされるのか。食品産業は、消費者のというか人類の健康を考えた製品を作る義務がある、と考えなければならないのではないか。

2013-07-28

ごはんですよ -くり返し作るわたしの定番レシピ集- [なかしましほ著]


ごはんのおかずと麺類、スープなどのレシピ集。

使えるレシピが多い。ごはんをお鍋で炊くというので親近感。うちも鍋で炊いているので。

きのこのさっぱりごはんはもう2回作った。きのこに味付けしてからお米に加え、蓋を外した状態で沸騰させてから蓋をして炊く、というワザと、オリーブ油を混ぜてから炊くというワザを知ることができた。オリーブ油を混ぜることで鍋底にごはんが焦げ付きにくいことがわかった。

とうふとナスのドライカレーも作った。ベジタリアンカレーですね。

それから、なめたけを自家製できるということにびっくり。これなら固形率99%のなめたけを楽しめる。

絶対作ってみようと思っているのはたまごみそ。みそ、砂糖、酒をまぜた中に溶き卵を加えて煮詰めるというもの。なかしましほさんの実家でよく作られているそうだけれど、みそと卵をまぜて加熱する、というのが珍しい感じ。

それから、絶対作ってみようと思っているのがなまけものピザ。ピザ生地をわりかし簡単に作るレシピが紹介されている。時々すごくピザを食べたくなるのだが、宅配ピザは高いし、冷凍ピザはボリュームに欠ける。

フードプロセッサーを使うスープ類は別として、この本には作ってみようと思わせるレシピが多い。

冒険者たち [ロベール・アンリコ監督]


切ない映画だ。

青春は終わったと思っている中年の修理工、人生の絶頂期にいる若い飛行機乗り、自分の才能を信じ切っている若いアーティストの女の子が知り合う。3人の付き合いが始まり、ひょんなことからアフリカ沖に沈んでいる金塊を探す船旅を始める。

曇天の寒いパリを抜け出して、青空のアフリカ沖で3人はボロ船で生活しながら金塊を探す気ままな生活を楽しむが、そこにやさぐれたフランス人がやって来たことから歯車が狂い始める。

アラン・ドロンが本当にハンサム。こんなにハンサムで演技力のある男優はアラン・ドロン以降いないような気がする。それからフランス映画はさすがに衣装がお洒落。リノ・バンチュラのツナギですら粋に見えるし、ヒロインの服はまさにチープシック。

アフリカに行く前のウツウツとした生活、アフリカでの明るい幸せな生活、そした急転直下の悲劇とその結末。

多感な中学生の頃にテレビで観て、ラストシーンで泣いてしまった。今回もまた、胸がぎゅーっと締め付けられるような切なさでいっぱいになった。テーマ音楽がまた悲しみを掻き立たせる。フランス映画はお洒落に見せかけて、辛辣に人生の不条理を描いている。

1967年の作品。

2013-07-27

杉の柩 [アガサ・クリスティ著]


人間ドラマが前面に出ているミステリ。

富豪のおばが亡くなり、姪のエリノアが遺産を相続した。エリノアはおばの亡き夫の甥ロディと婚約していたが、ロディはおばの世話係をしていた若い娘メアリィに心を奪われ、婚約は解消される。ところが、メアリィが急死。嫉妬からの殺人ではないかと容疑がエリノアにかかる。エリノアに心を寄せる村の医師がポアロの捜査を依頼して、法廷の場で真相が明らかになる。

三部に分かれていて、第一部はエリノア、ロディ、メアリィの三角関係。エリノアの心の動きを中心にドラマが描かれている。第二部でポアロ登場。詮索好きな看護婦たち、村の若者、屋敷の使用人たちなどへの事情聴取を通して、1部に至るまでにどのようなドラマがあったのかを描いている。そして最終章であっと驚く真相が明かされ、エリノアと村の医師のロマンスが始まって幕となる。

クリスティ作品は大学入学前に全作品を読破したのでこれも読んでいた。「杉の柩」は面白かった、ということは覚えていたがあらすじはすっかり忘れていた。でも、クリスティが仕掛けた犯人を示すささいな伏線にはちゃんと引っかかった。意外に肝心なことは残っているものですね。

1940年の作品。戦前ののどかなイギリスがある。エリノアに恋する村の医師が
「私の欠点は野心が全然ないということですかな。私は頬ひげでもはやして、土地の連中が、『そりゃあ、ずっとロードさんにかかってたんだし、あの人はいい老医師だがね、とにかくひどく旧式だからな。やはり、若い誰それさんに診てもらったほうがいいだろうよ。新しいからね。やりかがたすべて』なんて言いだすまで、ここにいたいですな」と言っている。平和なイギリスはこのすぐ後に戦争に突入するのだ。

2013-07-25

子どもに語るイタリアの昔話 [剣持弘子訳・再話]


イタリアの昔話が集められている本。

過日、ふとラジオをつけたら、J-WAVEで秀島史香さんが「3本のカーネーション」を朗読していた。続きと結末を知りたくて読むことに。

3本のカーネーションはこんな話。美しい3人姉妹がいる家に、紳士に変装した悪魔がやってきて長姉を嫁にもらいうける。悪魔は自分の屋敷に着くと花嫁の胸元にカーネーションを挿し、ある部屋だけは絶対に中に入ってはいけない、という。悪魔が留守の時、長姉は好奇心に負けて入ってはいけない部屋に入ると、そこでは娘たちが渦巻く炎に焼かれていた。炎は花嫁の胸元のカーネーションを焼き、帰ってきた悪魔はそれを見とがめて花嫁を炎の部屋に放り込んでしまう。悪魔は別の紳士に変装して次姉を嫁にもらいうけるが、次姉も長姉と同じ末路を辿り....。そして悪魔は末娘を嫁にもらいうける。はたして.....。

まえがきに、イタリアはオリエントとの交易がさかんだったので、異国情緒のある民話が多い、と書かれている。たしかに、航海に出た商人の息子が主人公の「死人の恩返し」や、魔法のアイテムを探して集める「ものいう小鳥」などはアラビアン・ナイトにありそうな話だ。

お話が進むにつれて、喜び、悲しみ、怯え、笑いの表情を浮かべる子どもたちを見ながら話して聞かせたらとても楽しいだろうと思う。そして私が子どもの時にそうだったように、異国文化への興味と想像の楽しさを子どもたちが人生に取り入れてくれたら、と思う。

2013-07-22

3月のライオン [羽海野チカ著]


8巻まで一気読みした。またもや骨太のドラマだ。

中学生でプロ棋士となった桐山零を主人公に、将棋の世界と彼を取り巻く人々のドラマを描いている。すべての巻の裏表紙に必ず「様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です」と書かれている。

両親と妹を交通事故で亡くし天涯孤独となった主人公は、父の友人のプロ棋士の家に引き取られ、棋士として育てられるが、養父の実子たちは棋士として主人公ほどの才能がなく、中学生でプロとなった主人公は養父の家を出て自活を始める。たった一人ぼっちで登場した主人公が、棋士仲間、偶然知り合った姉妹たち、高校の先生と先輩たち、との付き合いから"何かを"得て自分の人生を広げて深めていく。彼を取り巻く人々にも葛藤があり、主人公と関わることで彼らも"何かを"得て人生を深めていく。若い人たちだけでなく、中年、初老の登場人物の人生が描かれていて、ドラマを重厚にしている。

タイトルの3月のライオンは、棋士の順位をつけるリーグ戦の最終局、昇進を賭けた一戦が3月に行われることに由来するよう。

単行本には、先崎八段が将棋の世界を色々解説しているコラムがあり、おもしろい。「ハチミツとクローバー」にも掲載されていたけれど、巻末の羽海野チカさんの漫画家生活のショート漫画を読むのも楽しみ。

2013-07-15

ウー・ウェンクッキングサロン読本1 小麦粉料理 どうしてもわからなかった おいしさのひみつ [ウー・ウェン著]


ウー・ウェンさんの「北京小麦粉料理」の続編といえるが、もっと実用的で、ウー・ウェンさんの考えが反映されている。

「北京小麦粉料理」に掲載されていない、でもカンタンに作れて特別に見られる料理がいくつかあった。その一つがドライイーストを使った焼餅。これを応用するとフライパンでシナモンロールが作れるのではないかと思う。

"西洋ならオーブンでパンを焼くのが一般的ですが、中国では蒸したり、フライパンで焼いたりが普通です。私たち東洋の国では、もともとオーブンを使う料理が少ないですね。同じ小麦粉料理にしても、それが西洋と東洋の台所に違いだと思います"(p.72)

お菓子のレシピはオーブンがないと作れないようになっている。オーブンが普及していない日本は不便だなぁ、と思っていたが、"東洋"にはオーブンの文化がない、とウー・ウェンさんにはっきり言われてハっとした。オーブンでなくフライパンで作るレシピを考えればいいのか。

もうひとつウー・ウェンさんに言われてハっとしたこと。

中国では食事に誘うとき、食べられないものはありますか?と聞くとのこと。多民族国家なので、生活習慣と考え方が人によって違うことを前提につきあっているから。

"民族によって性格もさまざまですから、常にまわりを意識しながら生きていく必要があります。日本人はふだん民族を意識することがないせいか、中国人に比べると自己防衛の能力がとても低いように思います。とてもお人好しでだまされやすかったり、判断が甘かったり。危ないとわかっている地域にわざわざ行ったりして、中国人の私にはとても不思議に思います。中国のように多くの民族が同居する環境の中では、人への思いやりももちろん大切ですが、自分も上手に生きていく能力が重要になるのですね。"(p.81)

なるほど。たしかに日本人は他者と自分は全く異なる存在だ、ということをあまり意識しないで生活しているようだ。でも相手の立場に立って考えることができるのであれば、自ずと"上手に生きて"いけるような気がする。

2013-06-30

ハチミツとクローバー [羽海野チカ著]


かわいらしい絵から想像していたのと違って、骨太の青春群像ドラマだった。全10巻を一気読みした。

築28年家賃3万4千円のアパートに暮らす美大生3人を軸に、同級生、下級生、教員、バイト先のワケあり美女、就職先の社会人などなど大勢の登場人物が入り乱れての6年間のドラマ。

メインとなっているのは竹本君と彼が一目惚れするはぐみちゃん。凡才の竹本君に対してはぐみちゃんは天才として注目を浴びている。でもこの作品が描いているのは、凡才であれ天才であれ、現状に行き詰まり、落ち込み、壁を破って新たな一歩を踏み出す登場人物たち全員の心の過程。それぞれがそれぞれの物語を持ち、それぞれのやり方で乗り越えて行く。

一人一人が自分の問題を一人きりで抱えて葛藤しているのだけれど、仲間と過ごす時間があることで、励まされたり、癒されたり、気付かされたりしている。6年間、毎日のように会い、共に時間を過ごすことの素晴らしさ。大学の老先生たちが、青春じゃのう、と目をウルウルさせているカットが何回も出てくるのだけれど、老先生方の包容力も登場人物たちを育てていると思う。

この作品は、掲載誌が2誌も休刊になり、3誌にわたって連載が続けられたとのこと。編集者、読者を魅了した物語を紡ぎ出した作者に脱帽だ。

消えて行ってしまうものは
無かったものと同じなのかって.....
今ならわかる
意味はある
あったんだよ
ここに

2013-05-25

モネ・ゲーム [マイケル・ホフマン監督]


コリン・ファース、アラン・リックマン、キャメロン・ディアス出演。脚本はコーエン兄弟だが、監督はマイケル・ホフマン。

美術鑑定家のハリーは、彼をこき使う雇い主である富豪のメディア王に一泡吹かせてやろうと贋作を売りつけるプランを立てる。その贋作は、モネの幻の作品。ナチスドイツに侵攻したアメリカ軍の軍曹が密かに自宅に持ち帰った、という噂がある。トレーラーハウスに住む軍曹の孫娘を金で釣ってイギリスへ呼び寄せ、騙しのプラン実行のはずが....。

ハリー・ポッターシリーズでシリアスな悪役を演じていたアラン・リックマンがコメディを演じるというのと、コン・ゲーム映画が好きなので観ることに。

さすがにシナリオはよく出来ている。ネタバレになるけれど、美術鑑定家ハリーの本当の目的は贋作を売りつけることではないのです。最後にアッと驚く上に、ハリーの計画は無事成功。というわけで見終わってニヤリと明るい気分になる映画。

キャメロン・ディアスはいつまでもナイスバディを維持していてすごいや。見習わなければ。

アイアンマン3 [シェーン・ブラック監督]


アイアンマンの3作目。

アクションとドラマとミステリのテンコ盛りといった感じ。

アイアンマン1と同じく、傲慢時代のトニー・スタークが登場、それから正義の味方としてのトニー・スタークの苦悩も描かれている。

でも、やっぱりアイアンマン1が一番人間ドラマを描いていて面白いと思う。徒手空拳のトニー・スタークがアイアンマンの原型を作り人間性に目覚める前半。無敵のアイアンマンが戦う派手なアクションの後半。ペッパー・ポッツとトニー・スタークの上司部下関係以上恋愛未満のロマンスなど。

しかしここまで見続けているから、アイアンマン4も見に行こうと思う。2016年公開予定らしい。

2013-05-15

レイダース/失われたアーク《聖櫃》 [スティーブン・スピルバーグ監督]


映画館で観たのは、公開時以来。しかしビデオ(!)を持っているので、もう10回以上は観ている。が、やっぱり面白い!!

公開時に観た時の印象は、こんなに贅沢に冒険が続く映画があっていいのか!ということ。冒頭でいきなり冒険がクライマックスに達しているのだもの。宝のありかに辿り着き、手に汗握る罠が次々と現れ、命からがら逃げ切るシーンの連続。それまでの冒険映画なら冒険のクライマックスは映画の最後に登場してエンドマークが出るところだ。この、冒頭からいきなりクライマックス、というパターンは「レイダース」から始まったのかもしれない。ダニエル・クレイグ007シリーズは全部、冒頭からいきなりクライマックスだ。

レイダースのメイキングビデオも持っていて、本編のビデオの後には必ず観ていた。それで今回映画館で観ている間、このシーンのスタントは...とか、このシーンの演出は...とかを思い出していた。マリオンを乗せたトラックが爆発するシーン、ドイツ軍のトラックを奪取するシーンなど。それからマリオンがミイラに囲まれて絶叫するシーンをスピルバーグ監督が自ら実演して演出していたこととか。

「魔宮の伝説」「最後の聖戦」「クリスタルスカルの王国」とシリーズは続いていくわけだけれど、「クリスタルスカル--」と「レイダース」のエピソードがつながるのがファンとしてはすごく嬉しかった。こんなに贅沢な冒険映画が!と衝撃を受けた「レイダース」の聖櫃がすごく邪険に扱われていて、レイダースを超える面白さだよ、と言っているかのようだった。

インディ・ジョーンズシリーズは本当に好きで、レイダースのポスターも持っているし、愛犬にインディと名付けた。

2013-05-06

「お茶事」をしてみませんか-正午から口切まで15のかたち [小沢宗誠著]


茶道の様々な接待について解説している。

読んで勉強になった。今まで茶道は、かしこまって座って出されたお茶を器を吟味してから飲んでかしこまって器を返すものだと思っていた。でもこれを読んで、茶道とはいかに客を"おもてなし"、客がいかにおもてなしを受けるかを学ぶことなのだ、ということがわかった。

「本覚坊遺文」や「利休にたずねよ」を読んで、"お茶"は戦国時代の明日をもしれぬ命同士が対する濃い情の交換の場だったのだ、ということを知ったが、太平の世にあっても"お茶"は人と人との濃い心の交流を演出する場のようだ。

毎月の季節に合わせたもてなしの演出とその作法について解説している。朝ごはんをふるまう"茶"、名水をふるまう"茶"、新米を炊いてもてなす"茶"、夜咄を楽しむ"茶"。しかも、茶室ではなく洋室の椅子とテーブルでもてなす"茶"についても提案している。

お茶の流れがだいたいわかった。お客が揃うまで待合に腰掛けて待ってもらい、主人が迎え、蹲で手を洗い、茶室へご案内。ここで炭を拝見して、懐石料理をふるまう。向付、煮物、焼き物、小吸物、八寸、香の物。その間にお酒も出す。そして湯斗、主菓子。お茶を出す前に主人が茶室のしつらいを変えるので、その間お客にはまた待合に戻ってもらう。お客に茶室に戻ってもらい、濃茶、後炭、薄茶、干菓子でもてなしが終わる。

客をどうやってもてなしたらよいかは頭を悩ますところだし、客としてもいつ暇を告げたらよいか間合いを図るのが厄介だ。でもお茶事の作法を知っていたら、余計な気を回すことなくもてなし、もてなされることができる。

これはハードボイルドの世界だ、と思った。お着物のおばさま方より、袴をはいた男性の方が"茶"の場が引き立つ感じがする。

最後の章で井伊直弼の「茶湯一会集」の紹介をしている。客が帰った後の"独座観念"に感銘を受けた。
今日一期一会省みて、再び帰らざる事を観念し、あるいは独服いたす事、これ一会の極意の習い也。この時寂莫としてうち語らうものとては、釜一口のみにして、ほかに物なし。誠に自得せざれば至り難き境界なり
これだけ感銘を受けたものの、「お茶事」の読み方が、おちゃごと、なのか、おちゃじ、なのかはたまた、おさじ、なのかがわからないままです。

2013-04-09

愛しのローカルごはん旅 もう一杯 [たかぎなおこ著]


エッセイ漫画。読んでて楽しい。

神奈川、長野、茨城・福島、滋賀、宮崎・鹿児島、高知、台湾へのグルメ旅行を語っている。たかぎさんは私の地元も旅していて、これが名物料理として知られているんだ、という発見もあった。

旅の道連れは担当編集者だったり、家族だったり、友人だったり。作者と道連れとの関係もコミカルに描かれている。

写真が殆どなくてイラストで料理を紹介している。すごくリアルに描いている絵ではないけれど食欲をそそられてしまう。

たかぎなおこさんを知らなかったけれど、他の作品も読んでみようと思った。読んでいて明るい気分になれる。

2013-04-04

マリーゴールド・ホテルで会いましょう [ジョン・マッデン監督]


じんわり幸せと一抹の寂しさを感じる作品。

インドに長期滞在して余生を過ごそうとするイギリス人たちの話。夫を亡くした専業主婦、退職した公務員夫婦、退職した法律家、退職したメイド、いまだに玉の輿を狙う大年増、実年齢をかえりみないプレイボーイ。

広告に魅せられてやってきたホテルは老朽著しく、若いインド人オーナーは経営の素人。しかもここはインド!というわけで登場人物たちは色々なストレスに晒されるが、やがて居場所と友を見い出して、再び生きることに前向きになっていく。

トム・ウィルキンソンが退職した法律家を演じている。法律家はインドに暮らしていた子ども時代の親友(?)探しに奔走し、探していた友を見つけ出す。彼をずっと忘れずにいた友との再会の夜が明けた朝......。このエピソードが一番印象深かった。

それからジュディ・デンチのファッションの素敵なこと。首に巻くロングスカーフ、ロングチュニックとパンツの様々な組み合わせがオシャレ。活動的だけれどシック。

年をとることがこわい。死にどんどん近づいていることがわかるから。でも最後の最後まで前向きに生きることはできるし、健康であれば年齢にこだわらず自分が生きたいように生きていいんだ、と思わされた。とにかく、体力と筋肉の貯金をしなければ、と思う。

イギリス、アメリカそしてアラブ首長国連邦の合同製作。第2作が製作されるらしい。

2013-04-03

レ・ミゼラブル [トム・フーパー監督]


世紀の大作の一つだ。

人間の醜さ、優しさ、不幸と幸福が凝縮されている世界だ。特に人を貶めようとする力の強さに圧倒される。それに屈することなく前向きに生きていく人間の崇高さがその人を神に近づけていくのか。ラストシーンは涙が止まらなかった。

革命を目指す学生たちの活動を見ていて、アラブの春に通じている、と思った。

舞台のミュージカルがそのまま豪華でリアルなセットとともに映画になった感じ。出演者全員が歌がうまいのでびっくりした。

アン・ハサウェイは全編158分のうちたった15分しか出演していないらしいが、第85回アカデミー賞を助演女優賞を受賞した。

2013-03-31

いちばんやさしい!いちばんおいしい!ケーク・サレ&パウンドケーキ


塩味ケーキのケーク・サレとパウンドケーキのレシピ集。ケーク・サレはまだ作っていないけれど、キッシュをパウンドケーキにしたもののような気がする。

試してみたいパウンドケーキのレシピがいくつかあった。桃と紅茶のパウンドケーキを作ってみたが、桃が崩れてしまい、掲載写真のように出来上がらなかった。コーヒーとマシュマロのパウンドケーキにもそそられるものがある。パウンドケーキにマシュマロを混ぜるという発想が斬新。

色々なレシピがあるけれど、結局作り慣れている自分のレシピで作ってしまうものです。焼き途中で切れ目を入れるという方法を学ぶことができたのはよかった。

2013-03-23

ゼロ・ダーク・サーティ [キャサリン・ビグロウ監督]


2001年9月11日の同時多発テロから2011年5月にオサマ・ビン・ラディン暗殺されるまでの、CIAの捜査を描いた作品。

これは、「裏切りのサーカス」や「アルゴ」や「007」に連なるスパイ映画の一つなのかもしれないけれど、観ていて、本当の主題は組織の中で働く女性なのではないか、と思った。

オサマ・ビン・ラディンの居所を突き止めるための捜査にマヤという女性捜査員が加わる。男性捜査員は捕らえたアルカイダメンバーを拷問して情報を引き出そうとするが、マヤは証言や盗聴会話からオサマ・ビン・ラディンにつながるアルカイダの重要人物を特定し、その居所に迫っていく。彼女の信念が組織を動かし、ついに大統領はオサマ・ビン・ラディンが潜伏していると見られるパキスタンへ軍を派遣する決定を下す。

主役のマヤを演じたジェシカ・チャスティンがインタビューで、自分はこれまで誰かの恋人か妻を演じることが多かったが、この役はこれまでと全く異なる、諜報の最前線で仕事をする自立した女性だった。女優としてそういう女性を演じることができてよかった、と言っていた。

たぶん20世紀ほど女性が職場で格下に見られることは少なくなってきていると思うが、それでもマヤの上司や同僚とのやりとりを見ていて、それはある、と思う場面がいくつもあった。上司からやんわりと提案を却下された時の彼女の台詞に痺れた。「その判断のせいでビン・ラディンを逃がした、という汚名を着ることになってもいいんですか」

ビン・ラディン殺害のシーンは衝撃的。キャサリン・ビグローの前作「ハート・ロッカー」ほどではないけれど、ドキュメンタリータッチに撮影されている。つまり、演出は中立的で、観客の判断に委ねている感じ。

この映画には主人公のマヤだけでなく、CIAの第一線で働く女性が何人も登場する。恋人や妻としてではなく、社会の構成要員としての女性がよく描かれている。もしかしたら、そういう女性を描くためにこの題材が選ばれたのかもしれない、と思った。

2013-03-22

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム [ファラー・カーン監督]


やっと!この映画を観ることができた。しかも日本で。

1970年代のボリウッドで、脇役専門の役者が主演女優に恋するが、女優は実はプロデューサーと秘かに結婚していた。しかしプロデューサーは自分の出世のために妻が邪魔になり、火事にみせかけて殺してしまう。そして主人公も巻き添えになり死ぬ。ところが、主人公はすぐに生まれ変わり、映画界の人気スターとなった30年後、前世の記憶が蘇り復讐を誓う。

荒唐無稽すぎるストーリーだ。これに歌とダンスが盛り込まれるのだから、一体話がどう進んでいるのかわからなくなってしまいそうなのだけれど、観客がちゃんと主人公とヒロインに感情移入できるように演出されている。

2007年から2008年にかけてインドを旅していた時、この映画が大ヒット公開中で、どの町に行っても主演のシャー・ルク・カーンのポスターが大きく張り出されていた。シャツの前を開けて"シックスパック"をみせびらかしているポスターが。サウンドトラックも大ヒットで、移動の車内でサウンドトラックを聞きながら英語の部分を一緒に歌ったりした。

あまりに大ヒットしているので映画館で観たかったが、ガイドに、外国人が映画館に入ったら観客が大興奮してパニックになるから行かない方がいい、と言われたので観られなかった。でもサウンドトラックのCDは買って帰ってきた。というか、ツアーグループのメンバーの一人が私に買ってくれた。そのバラナシのCD屋で、ジャケットに写っている主役俳優を指してこの人は誰?、と聞いたら、CD屋は誇らしげに「キング・オブ・ボリウッド、サールー・カーン」と言った。

映画は、本当に荒唐無稽なたわいない話なのだけれど、シャー・ルク・カーンのカッコよさ、楽しい歌とダンス、舞台装置の豪華さでとても楽しめる作品になっている。楽しいインド映画がもっと日本で公開されるといいのに。

2013-03-15

世界にひとつのプレイブック[デビッド・O・ラッセル監督]


冒頭部分を見逃してしまったのだけれど、妻の浮気現場に居合わせてしまい、浮気相手を暴行した罪で服役(?)、精神科に入院した主人公が出所して実家に戻るところから話が始まる。

近所に、若くして未亡人となったやはり情緒不安定の女性がいて、二人が出会ってお互いに相手を受け入れ、ダンスを通して新しい人生を開いていく話。

予告動画によると、監督の息子が情緒不安定でとても荒れていた時期があり、原作を読んで絶対映画化しよう、と思ったとのこと。主人公の父親役のロバート・デニーロが監督の話を聞いて涙ぐんでいた。

人生に暗黒の時期はあるけれど、年頃が近くて気心の合う相手と出逢えれば、だれだって暗黒から抜け出せると思う。個人的にもうこのハッピーエンドに共感できる時期は過ぎてしまった。

若い未亡人を演じたジェニファー・ローレンスが第85回アカデミー賞を主演女優賞を受賞。まだ23才とのこと。

2013-02-11

人にやさしいナチュラルおそうじ [岩尾明子監修]


すごくためになる本。

これまでも掃除の時には合成洗剤を使わないようにしていたのだけれど、この本を読んで自然由来のものを使って掃除をするようになった。特に重曹は必需品になった。

重曹、酢、せっけん、酸素系漂白剤、エッセンシャルオイルの特性などが説明されていて、これらに適した掃除場所と掃除方法が記されている。酢が柔軟剤の代わりになること、重曹を中和することを初めて知った。

これを読んでから、炒め物をした後のフライパンに重曹を振りかけ水を張っておくようにした。洗剤やクレンザーを使わなくてもタワシでこするだけで簡単に焦げ付きが取れる。それから汚れた三角コーナーに重曹を振りかけて一晩置いて翌朝タワシでこするとビックリするくらいピカピカになる。

酸素系漂白剤も使い勝手がいいので、遠慮なくいろいろなものを漂白するようになった。

ティーツリーのエッセンシャルオイルとビネガー水を混ぜたものをスプレーしておくとゴキブリ対策になるとのこと。これは夏に絶対実践したい。

おでかけ七緒 着物好きに。「京都」買いもの図鑑 [プレジデントムック 七緒別冊]


京都の着物関連のお店紹介の雑誌。長襦袢、染め帯揚げ、桐箱、リサイクル着物、着物小物、がま口などなど、京都の有名で(おそらく)良心的なお店を紹介している。

長襦袢と染め帯揚げは記者の体験レポートが掲載されていて、それを読むと京都の老舗は本当は敷居が低いのかな、と思わされる。たぶん今は着物人口が減っているから、真の着物好きだとわかればお店も真摯に応対してくれるのかもしれない。

生地から染め色からすべて自分で決めて注文できるのは贅沢なようだけれど、本来の着物の誂え方なのだと思う。しかし既製品しか知らない自分は、完成品をあてて良し悪しを決めることに慣らされているから、本当に自分が買う実物を見ないで注文するのが怖い。すべて自分が決めるのだから気に入らないわけがないけれど、出来上がりと想像が異なって不満を持つようにならないだろうか。

また京都に行きたくなってしまった。長襦袢は無理としても、染め帯揚げは誂えてみたい。

2013-01-27

シャーロック・ホームズの冒険 [コナン・ドイル著]


「緋色の研究」に続けてホームズを読みたくなり読むことに。

面白い。必ずしも殺人事件を解決するわけではなく、「赤毛組合」「花婿失踪事件」「唇の捩じれた男」「ぶな屋敷」など、日常の奇怪な出来事の原因を探り出す過程にドラマが描かれている。もちろん小学生の頃に一度読んで、大学生の頃にまた読んでいるのだけれど、何度読んでも真相を知っていてもおもしろい。

日常生活でそう頻繁に殺人が起こるわけがないから、ホームズシリーズがこういった不思議出来事を扱っているのが親しみやすい一因かもしれない。

「ボヘミアの醜聞」が結構早い時点で書かれていたのに驚いた。

独身男性二人の賄い付き共同下宿生活は人生の幸せな一時期、という感じがする。うらやましい。

2013-01-16

LOOPER/ルーパー [ライアン・ジョンソン監督]


おんっもしろい!!!

タイムトラベルが可能となった未来で、"組織"が始末したい人間を過去のある時点のある場所へ送り、そこで射殺する。過去にいる処刑人はルーパーと呼ばれ、高額の収入が約束されているが、いつか未来の自分自身を射殺することになっている。その時からルーパーは処刑人を引退し、ただ"余生"を生きることになる。

"過去にいる"ルーパーをジョセフ・ゴードン・レビットが演じ、"未来にいる"引退したルーパーをブルース・ウィリスが演じている。

ジョセフ・G・レビットとブルース・ウィリスは全然似ていないのだけれど、予告動画を観たら、毎日3時間かけてブルース・ウィリスに似せる特殊メイクをしていたとのこと。最後のクレジット・ロールで、この特殊メイク担当が日本人だと知った。メイクは別にしても、ジョセフ・G・レビットは仕草とか口ぶりなどをブルース・ウィリスに似せていた。

タイム・パラドクスがあるが、未来の自分を殺したルーパーは余生を過ごし、やがて「その時」を迎える。だが今度は過去の自分に反撃して生き延びようとする。そのために、"過去"ではまだ子どもの"組織のリーダー"を探し出して殺そうと、奔走。"過去の自分"を捜索に協力させようとするが......。

ここから先はネタバレになってしまうのだけれど、後半の捜索編では、ジョセフ・G・レビットのルーパーと彼を匿う若い農場主のエミリー・ブラントの間で起こるドラマが観客を惹き付ける。タイムトラベルという発想からここまで深い人間ドラマを生み出した監督の脚本に脱帽。

2013-01-11

ホビット 思いがけない冒険 [ピーター・ジャクソン監督]


ロード・オブ・ザ・リングのファンでもあるし、ベネディクト・カンバーバッチが出演しているというので観ることに。

「ホビット」は、安穏とした生活を好むホビット族のビルボ・バギンスが冒険に踏み出して、人生を変えていく物語。映画は3部作になるようで、「思いがけない冒険」はロード・オブ・ザ・リングを手に入れるまでを描いている。

再びホビット庄が登場。ビルボ・バギンスの居心地の良さそうな家も。

マーチン・フリーマンが彼の演じるオトボケキャラでビルボ・バギンスを演じている。マーチン・フリーマン絡みでかB.C.もネクロマンサーとして出演しているが、シルエットだけだった。声だけ出演とも言われた。

でも映画館で安心して冒険ができる作品。第2部、第3部も観るつもり。

2013-01-08

高慢と偏見 [ジェーン・オースティン著]


イギリス気分に浸りたくなり、親友が大好きな作品、というので読むことに。

おもしろい!!!平凡に見える人生であってもいかにドラマが詰め込まれているのか!19世紀のイギリスの地方を舞台に、ベネット家の5人姉妹を中心にしたドラマが展開している。

内に秘めた情熱をあらわにしない大人しい長女、聡明で活発な次女、本の虫の三女、色恋沙汰に夢中の四女と五女。そして娘たちを良家に嫁に出すことを人生の楽しみと目的にしている母、若さと美しさだけに惹かれて結婚したものの妻が"理解力が弱く心が偏狭"なためすぐに愛情をなくした父。ご近所の荘園を購入した若い独身領主とその友人、さらにその幼なじみといった男性陣がベネット家の娘たちに関わってくる。

オースティンの作品は、非生産階級を描いているという批判があるようだけれど、人間が生きている過程がドラマなんだ、ということをきちんと描いていると思う。高慢と偏見で描かれているベネット家のお嬢さんたちのドラマは、ご近所の奥様方が「あそこのお嬢さんはこうなのよ、ああだったのよ」なんておしゃべりのタネにしそうなことばかりなのだけれど、それをきちんと人間のドラマとして描いているオースティンは本当に才能のある作家だ。高慢と偏見はオースティンが二十歳の時に書いた作品を書き直したものとのこと。鋭すぎる。

1995年にBBCがドラマ化した際、ヒロインである次女エリザベスの相手役ダーシーをコリン・ファースが演じ、それで彼は大ブレークしたとのこと。エリザベスを演じたジェニファー・イーリーはゼロ・ダーク・サーティで主人公マヤの同僚を演じていた。

ちなみにジェーン・オースティンの肖像が2017年からイギリスの10ポンド紙幣に印刷されることになったとのこと。

2013-01-05

緋色の研究 [コナン・ドイル著]


ホームズとワトソンが初めて出会う作品。

前半で殺人事件とホームズの推理を描き、後半で殺人事件に至るまでのドラマを描いている。

たぶん小学生の頃に読んだと思う。後半のアメリカでのモルモン教共同体の話に聞き(?)憶えがある。今読んでの感想は、BBCのドラマ「シャーロック」で描かれているシャーロックとジョンの出会いは原作にほぼ忠実だったんだ、ということ。ジョンがアフガニスタンで負傷したことまで。ということは、アフガニスタンでは19世紀から21世紀までずーーーっと戦争が続いている、ということですね。

前半のシャーロックの捜査方法は、当時それまでの推理小説にない"リアル"感を醸し出していたと思う。これ以来、推理小説の探偵といえば虫眼鏡片手に床をなめるように調べる人、というイメージがあるけれど、靴底の模様やタバコの種類など鑑識結果から犯人を割り出すのは、犯罪捜査の基本ではないか。それが何だっていうの、という些末な事柄が決定的な手がかりになり真相につながるのを読むのは楽しい。

モルモン教について書かれており、訳者が実際のモルモン教と異なる描写があるとことわりを入れている。しかし、モルモン教がいかに風変わりな新興宗教として当時の敬虔なクリスチャンに怖れを感じさせたかがわかる。

2013-01-04

ビルマ旅行

Burma03

2012年12月22日から2013年1月5日まで、ビルマを旅してきました。最大都市ヤンゴン、パゴダの町バガン、王朝最後の首都マンダレー、山の町カロー、そしてインレ湖を巡ってきました。

写真はヤンゴンの街角にて。麺屋台。江戸時代の二八そばってこんなかんじだったのかなー。