2013-08-10

鴨川ホルモー [万城目学著]


おんもしろい!京都にある四つの大学が、オニを使って隔年で戦い合う陰陽五行説に基づいたファンタジー青春ドラマ。

オニは一般人には見えないのだけれど、使い手である学生たちには見える、ということになっている。それから四つの大学はそれぞれ大学近くに氏神社を持っており、それらが確かに東西南北に位置している事実が興味深い。京都大学=吉田神社、立命館大学=北野天満宮、龍谷大学=伏見稲荷大社、京都産業大学=下鴨神社。

これは青春ドラマだと思う。サークル活動を通した青春ドラマなんだけど、テニスといったスポーツとか、映画といった芸術でなく、オニ合戦を中心に据えたのがすごい発想の転換だ。しかも主人公が三浪(二浪?)した新入生で、その親友が帰国子女でありながらチョンマゲ頭の男の子。これにぶっあいそな理系女子、祇園宵山や葵祭といった京都の風物行事が絡んでくる。

すごく印象に残って、キューンとさせられたシーンの台詞。
「わ、わたしが好きなのは、--お前なの!」

森見登美彦さんの作品といい、京都大学はすごく物語になりやすい場所のようだ。行ってみたい。