2009-03-31

パタゴニア-希望の大地- [藤井正夫著]


パタゴニア行きを計画しているので。

パタゴニアの歴史、風土、自然、人々の生活、旅行者が知っておくべきほぼすべての分野が網羅されている。

1990年代に書かれたのだけど、全てのトピックについて「以前は良かったけど、温暖化や経済悪化のために状況は悪くなってきていて、先行きが不安だ」という結論になっている。
読んでいてため息ついちゃう。

パタゴニアに行った後、旅行記を書く時の参考書になると思うので、その時また読みます。

Out Of Work And Need Support? Try A Local Church [Story of the Day]


最近のStory of the Dayは倒産、失業、
不良債権の話が多い。

専門職の失業者を対象にしたカウンセリン
グ・グループが週1回、教会で会合を開い
ている話。

疎外感が薄れるし、情報交換をしてネット
ワークづくりができるので、失業者の精神
的な支えになっているよう。

教会関係者は、信者を獲得できるので、
この活動にかなり積極的。

これまでに2人が仕事を獲得して、
1人が事業を始めたとのこと。
全体からみればわずかしか
失業から脱していないけれど、
他の人たちに希望を与えるというので
主催者は、"大成功"とみなしている。

疎外感を持たないようにする仕組みは、
一番求められていると思う。

結局、アメリカには至るところに
キリスト教会があるから、
こんな仕組みをつくるハードルが低いのかも。

NPR Podcast

2009-03-28

Finding Mumbai in LA; Mercury Poisoning; Beer Chicks [GOOD FOOD]


自宅でビールを醸造する女性クラブの話。

ビールをつくるのに必要なのは、麦と酵母
と水とホップだけ。なんと水は水道水で
かまわないとのこと。このクラブでは
ハーブでビールに風味づけするのも
流行って(?)いる。ラベンダー・ビール
とかカモミール・ビールとか。
優しく酔えそうですね。

ツナ缶を5年間毎日食べ続けた女性が、
水銀中毒になり髪の毛が抜けてしまった話。

この女性はツナ缶メーカーを裁判に訴えた
いのだが、食品医薬品局が安全だと
許可しているものに対しては
裁判所が訴えを取り上げることは
ないらしい。でも被害女性は、
「ツナ缶が危ない」ってことを
みんなに知ってもらいたいとのこと。

私は昔からツナが苦手で
ほとんど食べてませんでした.....。

最後に、エクアドルでカカオの収穫から
チョコレートの製造販売まで一貫した事業
を興した女性の話。

考えてみればそうなのだけれど、
カカオ生産国とチョコレートメーカーは
別々の国だから、収穫されたカカオが
製造工程にのるまで、数ヶ月は船倉や倉庫に
保管されている。

収穫地ですぐにチョコレートにすれば、
傷んだカカオを廃棄するムダもなく、
船賃、卸売り手数料もかからず、
チョコレート販売の利益を
生産国にもっと還元できる。

今のところ生産から販売まで一貫した事業
を行っているのは、この女性の会社だけの
よう。(Kallari Chocolate)
だからこの事業に関わっている人たちは、
そのことにとても誇りを持っている
とのこと。

すばらしい事業モデルなので、
カカオを生産している他の南米諸国や
アフリカでも、この事業を始めようとする
動きがあるらしい。

以前、チョコレートを食べて熱帯雨林を
守ろう!という運動があると聞いたこと
があるけれど、カカオという換金樹木
(と呼ぶのでしょうか)が生産地に
もっと利益をもたらせば、
植林の大きな動機になりますね。

KCRW: GOOD FOOD

2009-03-21

Cheese Myths; Umami Burger; Squirrel Wars; Growing Greens [GOOD FOOD]


いろいろ面白い話が多かった。

50年前に分け木したブドウを庭に植えっぱなしにしておいたら、今ではグレープ・ジュースやジャムを販売できるくらい成長した話。

イギリスでリスが繁殖しすぎたので、食用にしている話。七面鳥みたいな風味らしい。でも骨っぽいって。

カリフォルニア南部で、日本人移民イシバシ家が開拓した農地の話。

高級レストランでハリウッド俳優をインタビューしていた記者が、食べ物を喉につまらせた話。この俳優の対処がカッコいい。けど、笑える。

メーン州の「地元で知られる」という団体が、地元の農家、小売業者、投資家とネットワークをつくり、有機栽培で育てたサラダ用野菜を流通させている話。驚くべきことは、メンバーのほとんどが20代とのこと。代表者もまだ24才の農家なのだ。

環境意識が高い消費者は、パックされたサラダ用野菜を利用するのに不安を抱えている。化学肥料や農薬のことがあって。でも「地元で知られる」のおかげで安心してサラダを食べられるようになったと好評。団体の活動は順調らしい。

もう一つ。ストリート・フード専門レストランがオープンした話。そこでは世界中のストリート・フードが食べられる。韓国のトッポッキやベトナムのフォーも。聞いていてよだれが出そうになったのは、シンガポールのストリート・フード。

トーストしたパンにココナツジャムをはさみ、その上に温泉卵をのせ、醤油をたらしてコショウをふったもの。甘辛さと柔らかさとサクサク感があいまった一品ですね。

地元で知られる」は、都市近郊の農業の可能性を示唆している。若い世代が農業を始めるのに大きなヒントになるのではないかと思う。農協がネックかな?

KCRW: GOOD FOOD

2009-03-16

デセプション・ポイント [ダン・ブラウン著]


「ダヴィンチ・コード」以前の作品だった。情報テンコ盛り。
NASA、米国の情報組織の論理、大統領府との関係。宇宙開発のあり方。

映画化を意識しているのかな。

宇宙開発について、ブラウンは「民間に任せるのは疑問だ」という立場のよう。

現在の米国の金融破綻を見れば、市場のみえざる手に任せるのは大いなる疑問となったから、ブラウンの読みは外れていない。

でも世間知らずも許されないと言っている。
「無知は罪」。

ネタバレになるけど、結局犯人だった人がなぜそんな行動に出たのか、という筋が納得できなかった。上巻で犯人ぽく描かれていた人たちの怪しさが払拭できない。

でも、まー熱中して読んでしまった。

「ダヴィンチ・コード」の方が、筋を忘れさせる迫力があったと思う。

2009-03-14

Irish Pubs; Obama Foodorama; Clam Invasion; Animal Dudes;  [GOOD FOOD]


アイルランドのパブが
アイルランドのパブらしくないって話。

EU統合で、アイルランドも
少し豊かになってきたので、
アイルランド人たちは
「ここはもう田舎じゃない!」って
自信を持つようになったらしい。

若者が飲むのはクアーズライト、
ビール会社のノベルティなんかも飾って
アメリカっぽくしているとのこと。

なんでもアメリカに憧れちゃうのは
白人も同じなんだ。
映画「コミットメンツ」では、
アイルランド人はヨーロッパの黒人だ、
と言っていましたが。

オバマ大統領の人気は
社会の津々浦々まで行き渡っている
らしい。

小浜ラーメンのことも紹介されてました。
オバマさんの顔の太巻とか。

こんなに世界中が好意を寄せる
アメリカ大統領と、同じ時代を生きてるんだ。

KCRW: GOOD FOOD

2009-03-07

Life On A Container Ship; Irradiated Vegetables; The Theory of Randomness [GOOD FOOD]


執筆のため、北太平洋航路のコンテナ船に2週間乗船していたライターの話。

食事は学校給食みたいな感じだったけど、カラオケを除けば食事しか楽しみがないから、午後になるとローストポークでも、わくわくしていたそう。

日本近海でイカ釣り漁船を見て驚いてる。「フライにしたイカを食べたい!」って。

単調な食生活の後で、釜山でシーフード、キムチ、あらゆる種類の食べ物を見たこと。

運賃はかなり安くて、帰りの飛行機代の方が高かったとのこと。

ネットからも、電話からも、テレビからも隔絶されて、海の上でひとりを楽しむのはいいね。

KCRW: GOOD FOOD

2009-03-03

タリズマン [グラハム・ハンコック ロバート・ボーヴァル共著]


グラハム・ハンコックの「タリズマン」を読んでます。

これを読むと「ダヴィンチ・コード」がなぜ、パリ、フランス、イギリスを舞台にしていたのかわかった。そっかー。

それにしても、白人はキリスト教にすごい縛られている。
気の毒なくらいだ。

QWERTY Love: Typewriters Endure In A Digital Age [Story of the Day]


タイプライターを修理している人と
今も使っている人たちの話。

10代の女の子が「書くことが好き、だからタイプライターに毎日向かっている」と。
封筒の宛名書きに使っている人、パソコンになじめないおばあちゃん。

いまだに多くの人たちがタイプライターを愛好している。

母国語がアルファベットの人たちにとって、タイプライターはよい道具でしょう。カバーを外して紙を挟めばすぐにきれいな文字がでてくる。

デジタルカメラの時代に、フィルムカメラを使うような感じ?いや、フィルムカメラの愛好者の方が多いと思う。
なぜって、

アルファベットを使わない人たちには、やっぱりパソコンの方が便利。

村上春樹が、ワープロが出る前は書いた原稿を失くしたり、燃やしたりしないように旅行中ものすごく気を遣っていた、と書いていた。

タイプライターをカチャカチャと打つ秘書に憧れたけど、今はパソコンをカチャカチャと打てるようになって、少し夢に近づいた(?)

NPR Podcast