2013-03-22

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム [ファラー・カーン監督]


やっと!この映画を観ることができた。しかも日本で。

1970年代のボリウッドで、脇役専門の役者が主演女優に恋するが、女優は実はプロデューサーと秘かに結婚していた。しかしプロデューサーは自分の出世のために妻が邪魔になり、火事にみせかけて殺してしまう。そして主人公も巻き添えになり死ぬ。ところが、主人公はすぐに生まれ変わり、映画界の人気スターとなった30年後、前世の記憶が蘇り復讐を誓う。

荒唐無稽すぎるストーリーだ。これに歌とダンスが盛り込まれるのだから、一体話がどう進んでいるのかわからなくなってしまいそうなのだけれど、観客がちゃんと主人公とヒロインに感情移入できるように演出されている。

2007年から2008年にかけてインドを旅していた時、この映画が大ヒット公開中で、どの町に行っても主演のシャー・ルク・カーンのポスターが大きく張り出されていた。シャツの前を開けて"シックスパック"をみせびらかしているポスターが。サウンドトラックも大ヒットで、移動の車内でサウンドトラックを聞きながら英語の部分を一緒に歌ったりした。

あまりに大ヒットしているので映画館で観たかったが、ガイドに、外国人が映画館に入ったら観客が大興奮してパニックになるから行かない方がいい、と言われたので観られなかった。でもサウンドトラックのCDは買って帰ってきた。というか、ツアーグループのメンバーの一人が私に買ってくれた。そのバラナシのCD屋で、ジャケットに写っている主役俳優を指してこの人は誰?、と聞いたら、CD屋は誇らしげに「キング・オブ・ボリウッド、サールー・カーン」と言った。

映画は、本当に荒唐無稽なたわいない話なのだけれど、シャー・ルク・カーンのカッコよさ、楽しい歌とダンス、舞台装置の豪華さでとても楽しめる作品になっている。楽しいインド映画がもっと日本で公開されるといいのに。