2010-06-25

戦場映画カメラマンが撮ったリアル戦争 [NPR]


Original Title: Filmmaker's Goal: To See Combat Through GIs' Eyes

アフガニスタンでの戦争を記録した「Restrepo」というドキュメンタリー映画の監督へのインタビュー。

戦場写真のカメラマンだった監督は、2007年、アフガニスタンの山の斜面に作られた前哨基地で第173空挺部隊と起居を共にしてそこでの日々を記録した。

ある作戦に同行した時、アフガン兵に攻撃されて部隊の相当数の兵士が死傷した。この時、ラリーという兵士が殺され、アフガン兵が遺体を引きずって行こうとしたのを、ラリーの仲間の兵士がアフガン兵に向かって怒鳴り散らして止めさせようとした。監督はその間カメラを回し続けていた。

NPRのインタビュアーがこの出来事についてたずねた時、監督は嗚咽が止まらなくなってしまっている。

ラリーの仲間の兵士は「カメラを止めろ!」 と激怒していたが、後で「あんたがここにいるのがなぜかわかっているし、あんたのやってることには感謝してる」と謝ったという。監督自身もこの作戦を撮影中に脚を骨折したが、基地に撤退してくるまで気がつかなかった。それにカメラを回し続けている限り自分は守られていると錯覚していたという。

映画が撮られた前哨基地は広々とした緑の谷が広がる山間部で、景色だけ見ると桃源郷のようだ。2010年アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞した映画「ハート・ロッカー」は戦場をものすごくリアルに描いている。でも「Restrepo」が写しているのは、シナリオ通りにセットで撮影したものではない。まじりけなしの"リアル"だ。