2010-06-20

京都-松山旅行


6月17日(木)深夜から20日(日)まで、京都-松山を旅行しました。

17日深夜、夜行バスで京都へ。18日の朝食はイノダコーヒ本店の「京の朝食」。その後大山崎へ。大山崎ではサントリーウィスキー醸造所、アサヒビール山荘美術館、大山崎町歴史資料館を見学しました。

大山崎町、非常に興味深い町です。桂川、宇治川、淀川が合流する地点で、縄文時代から集落があったとのこと。室町時代にエゴマから油をとる技術を開発し、油貿易で裕福になった町は時の権力者から自治権を確保していました。また、明智光秀と秀吉の天王山の戦いもこの大山崎町が舞台となったのでした。

さらにこの町を有名にしているのは、千利休の茶室「待庵(たいあん)」があること。歴史資料館に待庵の実物大複製があります。ちょうど「利休にたずねよ」を読んでいるところなので、興味深かったです。

サントリーウィスキー醸造所、アサヒビール山荘美術館とも天王山の裾にありますが、環境を損なわずに自然をうまく利用したすばらしい施設です。お天気が良かったら天王山散策もしてみたかった。

18日深夜、梅田から再び夜行バスで松山へ。朝目が覚めるとバスはすでに四国に入っており、田植えを終えたばかりの水田に映る山々が美しかったです。

松山に到着してすぐ道後温泉本館へ。二夜連続夜行バスを何とか乗り切りましたが、体を休めるため3階の個室を利用。贅沢〜。

3階個室利用者は又新殿(ゆうしんでん)と呼ばれる皇族専用浴場の見学ができます。最後に利用されたのは51年前とのこと。お便所は畳敷き和式トイレで、穴の縁と蓋は輪島塗でした。

昼頃、伊丹十三記念館へ。ここが今回の旅の本当の目的地です。川の合流地点にある、黒塗りの四角い建物ですが、入ると中庭が明るく、落ち着いて鑑賞できる洒落たところです。館内のカフェ「タンポポ」でタンポポコーヒーとチョコケーキで一息。チョコケーキは記念館の建物を模したもので、濃厚でおいしかった!企画展は「マルサの女」「マルサの女2」。ポスター、シナリオ、絵コンテが展示されていました。

松山市内の移動は伊予鉄の路面電車で。洋館萬翠荘と漱石が暮らした愚陀仏庵、松山の繁華街大街道(おおかいどう)と銀天街(ぎんてんがい)も見て回りました。

20日朝、松山からJRで今治へ。今治から因島(いんのしま)の土生(はぶ)港へ高速艇で移動。今治を出港した直後から雨が降り出し、海面はしぶきで泡立つよう。霧も濃く、瀬戸内の島影がぼんやり浮かんでいました。

土生から自転車を借りて尾道までサイクリングの予定でしたが、あまりの土砂降りにバスで尾道へ行くことに。ところがバスを待っている間に雨が止んだので、当初の予定通りサイクリングができることになりました。

午後1時に土生を出発して、因島大橋を渡り、向島(むかいじま)をめぐって午後4時に尾道に到着。因島は思っていたより山がちで広く、なかなか島から抜け出せませんでした。向島から尾道へは自転車ごと渡船で渡りました。

自転車を返して、尾道ラーメンで遅い昼食を。汗をかいた後なので魚介系醤油スープがおいしかった。

尾道から広島空港へ移動。2日かけて行った旅先から2時間で帰って来てしまいました。

松山は人情があり食べ物もおいしく、是非また訪れたいです。