2011-05-22

「最後の審判」の後、犬の散歩はどうする? [NPR]


Original Title: After The Rapture, Who Will Walk Your Dog?

2011年5月21日にこの世が終わり、「最後の審判がくだる」とかなり以前から大衆に予言アンド警告する宗教グループがあったわけだけれど、善き信者たちが天に召された後はペットの面倒を誰が見るのか、という重大な問題がその陰にあった。

この憂いを晴らすべく、最後の審判の後にペットの面倒をみましょう、という有料サービスを起した人がいる。この会社は2009年6月に設立されており、5月21日をにらんで設立されたわけではないのだが、今後10年間に最後の審判があった際には残されたペットを無事に保護しますというサービスにすでに259人の申し込みがある。

料金は意外に安い。最初のペットが135ドルで、1匹増えるごとに20ドル加算される。扱うペットは、犬、猫、ハムスター、ブタ、リャマなど。

しかし、最後の審判の後、一体誰が生き残るというのか。善き信者は天国へ行き、不信心者は地獄へ落ちるというのに。会社はそこのところもちゃんとおさえてある。ペット救助者には犯罪歴のない異教徒で、天国にも地獄にも行かない人たちを採用している。

2011年5月21日、結局、最後の審判は下らなかったわけだけれど、この会社の社長は、顧客が契約内容を忘れて料金払い戻しを請求しないかを案じていた。(笑)ってところですね。

が、よく考えるとこれは笑いごとではない。福島原発近隣地域の事故とそれに続く住民避難で、残された犬や猫が町を徘徊している。その様子はまさにまさに、予言を信じていた人たちが案じていた事態だ。福島では、ボランティアでペット救助に奔走している人たちもいる。安易にこの世の終わりを言い立てる狂信者、これを見ろ!フザケルナ。