2011-05-18

波乗りの町に現れた聖女グアダルペ [NPR]


Original Title: Virgin Of Guadalupe Mosaic Surfs Into Calif. Town

カリフォルニア州サンディエゴに突如現れた聖女グアダルペのモザイク画の話。聖女グアダルペは16世紀のメキシコに現れて教会を建立するようお告げをしたことで有名。

イースター前の金曜日、サンディエゴ郡の海沿いの町エンシニータスの幹線道路脇に建設作業員のチームが現れ、聖女グアダルペのモザイク画を設置して去っていった。モザイク画の大きさは縦横約3メートル。聖女が真っ青な海を背景に白いサーフボードに乗って波乗りをしている。モザイク画の左端には「海を救え」の文字。

素晴らしい芸術作品であることは間違いないし、モザイク画を一目見ようと観光客が大勢町にやってきているよう。しかし、市当局は扱いに苦慮している。設置許可なしに置かれているので違法だし、宗教画を公共の場に置くのも違法だからだ。波乗り聖女のメッセージは宗教的なものではなく、人々に変革を促す普遍的なものだ、という人もいるが。

いずれにせよいまだに作者は不明。美しく神聖な作品なのだがゲリラ芸術でもある。

ゲリラ芸術といえば、5月中旬、渋谷駅にある岡本太郎作の壁画「明日の神話」に福島原発をイメージしたステッカーが貼られて、アーティスト集団が実行声明をだした。明日の神話落書き事件も主張がなきにしもあらずだが、聖女グアダルペのモザイク画の出現のほうは題材が題材だけにミステリアスで、人々に色々考えさせるものがあるようだ。

サンディエゴに住んでいたので、サンディエゴ関連の記事にとても興味がある。