2011-05-15

京都・大阪旅行

5月13日から15日まで京都と大阪を回ってきました。

12日深夜、夜行バスで出発。13日の午前6時前に京都に着きました。朝食は駅前にある喫茶店でモーニングを。かわいらしい外観なのに、入ってみると80代らしきおじいさんが切り盛りしていました。白髪をポニーテールにしてバンダナの鉢巻き。常連さんがやって来てぽつりぽつりとおしゃべり。京都弁で。

京都での宿は、ゲストハウスを予約。祇園四条のお茶屋を改装した宿です。ゲストハウスに荷物を預けたいので、歩いて行くことに。鴨川に平行して流れている高瀬川沿いの道が四条まで続いています。この道を辿ることにしました。

この道を選んで大正解。川沿いには木々や植木鉢、道に面して民家や小さな旅館が並んでいて、小さなお稲荷さんもそこここに。朝の湿った空気と川のせせらぎ、古い木造家屋から漂う木の香り。古都の雰囲気。

ゲストハウスに荷物を預けると、京阪電車で出町柳へ。京都大学がある町です。森見登美彦さんの作品に時々登場する進々堂という喫茶店でコーヒーを。

進々堂から叡山電鉄元田中駅まで歩き、そこから一乗寺へ。この町にある恵文社という書店が目当てでした。電子書籍の時代に突入した現代において恵文社は文化を発信するユニークな書店として時々メディアに取り上げられています。近畿地方では有名な書店。

書籍と雑貨を扱っており、書籍の品揃えは私のツボにぴたりとハマってました。植草甚一氏の本がずらりと並んでるのは圧巻。そういえば朝の喫茶店のおじいさんは植草氏系だった。

詩仙堂へも寄って、また叡山電鉄で元田中へ。ちょうど昼食時だったので、駅前にあるうどん屋でたぬきうどんを食べました。京都のたぬきうどんは、甘辛く煮たきざみ油揚げと青葱を散らしたあんかけうどん。

うどん屋の後、糺ノ森に寄って次の目的地である河井寛次郎記念館へ向かいました。糺ノ森も森見さんの作品によく登場します。

河井寛次郎は柳宗悦らの民芸運動を支えた陶芸家の一人。登り窯のある自宅は河井寛次郎が日本各地の民家を参考にしつつ自身で設計したものです。

夕方、ゲストハウスへ戻りました。ここには共同シャワーしかないので、近所の銭湯へ。明るくてきれいなお風呂屋さんで、京都のおばちゃんたちのおしゃべりを聞きながらほっこり。これからお風呂に入るおばちゃんが、風呂から上がって着替え終わった知り合いに「おやすみなさい」と言うのが、なんとなく不思議な感じでした。

翌朝は午前5時に起床。朝食前に清水寺、高台寺、八坂神社、花見小路を歩いて回りました。高台寺の近くに坂本龍馬の墓があるのですが、午前8時開門とのことで、今回は訪れることができませんでした。次回はぜひ。京都の朝は観光客がほとんどいなくて、静かで、町並を味わいながら歩くことができました。

昼前に大阪へ移動。京阪電車の特急に乗ったのですが、シートが豪華!グリーン車並み。でも普通運賃なのです。

日中は南海電鉄に乗ってみさき公園へ。夕方からジャンジャン横丁へ繰り出しました。通天閣のそばにある路地に立ち飲み屋、将棋・囲碁の会所がぎっちり集まっていて、大阪のオッチャンたちの溜まり場です。ソース二度つけ禁止の串カツやドテ焼きなどで飲みました。

ジャンジャン横丁の後、新今宮へ。玉出という安売りスーパーのぞいてみたかったのです。魚肉ソーセージが1本1円。ポップをよく見たら、1000円以上お買い上げの方に、と。この晩は、道頓堀でそば入りお好み焼きを食べて締めました。

15日日曜日は梅田でミュージカル観劇。このお芝居が今回の旅行の本来の目的だったのです。夕方の新幹線で帰ってきました。