2011-03-27

アフリカにおける野生動物の食用事情[GOOD FOOD]


Original Title: Bushmeat

アフリカで霊長類の保護活動を行っている団体の職員がゲスト。野生動物の食用事情について聞いている。

その昔アフリカの人たちが狩猟生活を送っていた頃は、野生動物を捕らえて食べても自然サイクルを維持できる範囲内だった。生息地の森林が開発などで破壊されている今、野生動物を捕らえるのは絶滅を加速させるばかり。

狩猟対象になっているのはチンパンジーや象、オウム、ワニなど。

捕らえられた野生動物は、すぐに食用に加工処理され売りに出される。加工されてしまうとどの動物の肉かはもうわからないので追跡しようがない。しかしゲストたちは野生動物の食用肉は増加しているはずだと言っている。アフリカの都会のみならず国際的に消費されており、アメリカにも購入者がいるよう。

元手がかからず利益は膨大、さらに罰則があってなきがごとしなので、密猟者は相当数に上っているはず。推定10億ドル市場とのこと。

番組ホストは、チンパンジーを食べるのは人食に近いと言っている。しかし倫理上の問題だけでなく感染病の問題も大きい。ひところエボラ出血熱が取り沙汰されたが、これら致死率が高い感染病は野生動物の肉から感染し、人間の間に広まる。「銃・病原菌・鉄」にもあるように、人間は何万年も前から動物からの感染病と戦い続けて来た。

野生動物を食用にするなんて、なんて悪趣味、と思うが、鯨を食用にするのも同じように見られているのか.....。