2010-04-29

ひとつの名前、ふたつの人生 [NPR]


Original Title: The Destinies Of Two Men Who Share One Name

ウェス・ムーアという同姓同名で同年代の二人の男の話。

二人には共通点がいくつかある。母子家庭で育ったこと。ローティーンの時に警察の厄介になったこと。そこから二人の人生は正反対の方角へ進んで行く。ウェス・ムーアAは軍の教練所へ入学して従軍、除隊後はホワイトハウスで研究員をしたこともある。ウェス・ムーアBは麻薬に手を染め、中毒、売買、20才になるまでに4人の子どもが生まれ、現在は終身刑で服役中。

ウェス・ムーアAがウェス・ムーアBの存在を知ったのは、仕事で南アフリカにいる時、母親が電話で「お前と同じ名前の男を警察が探している」と言ったことから。興味をもってウェス・ムーアBについて調べ、思い切って刑務所へ手紙を書いた。そうしたら数ヶ月後返事がきて、それから二人の交流が始まる。

ウェス・ムーアAは自分たちについての本を著した。NPRのこのインタビューで語られていることは「父親の不在」「貧困家庭の子どもをおびき寄せるストリートの罠」「母親のやる気」などだけれど、ウェス・ムーアAは最後にこう言っている。「刑務所で一生を送らなければならない男からの手紙で一日が始まれば、自分がどれだけ恵まれた境遇なのか、感謝の気持ちを持たざるを得ない」ウェス・ムーアBはこの本を読んで「自分がどれだけチャンスをふいにしてきたのか。人生の分岐点にいる奴らを助けてやってくれ」と言っている。