2011-07-05

元ホームレスが変えるホームレスへの偏見[NPR]


Oriinal Title: Ex-Homeless Speak Out To Change Perceptions

元ホームレスの人たちが、ホームレスへの偏見をなくすために、様々なグループで体験談を話している話。

講演者となる元ホームレスは、全米ホームレス連合の講演部門に属する350人の元ホームレス。宗教グループ、大学、官庁などに派遣され、ホームレスへの偏見をなくすための活動を行っている。医学部でも、救急医療室によく運び込まれてくるホームレス患者との接し方についてレクチャーしている。講演謝礼は40ドル。

この記事に登場する元ホームレスは二人。一人は「ホームレスへの道は忍び寄ってくる」と言っている。一般的な家庭で育ち、いい仕事に就いていたが、会社の合併で失業。大卒資格がなかったことと、保険に入っていなかったことなどの不幸な出来事が重なりホームレスになってしまった。

もう一人は、養父母に育てられ16才の時に家から出された途端にホームレスになり、30年もの間各地を転々としながら生きてきた。アラスカ州以外のすべての州でホームレスとして住んだことがある、と言っている。8年位前に非営利団体の助けを得て、今は健康な生活を送れるようになった。住む所があり、ジャンクメールさえ届く。「社会の一員になった気がする」と言っている。

元ホームレスたちが言っているのは、誰でもホームレスになる可能性はあるのだから、ホームレスに明るい言葉をかけてやってくれ、ということ。

ビッグイシューに販売員紹介のコーナーがあって、ホームレスになるまでの人生が語られているのだけれど、親が精神的に健康的に弱かったりする例が多いように思う。真面目に投げやりにならずに一心に生きるということだけで、周囲に良い影響を与えるのは本当ですね。他人に対しても前向きな気持ちを向ければ、微力ながらもよい影響を与えると思っています。