2011-01-14

スナック菓子の寄付に悩むフード・バンク [NPR]


Original Title: Overburdened Food Banks Can't Say No To Junk

貧困家庭やホームレスに食料を配給するフード・バンクが、配布する食料の栄養価値について悩んでいる話。寄付される食料品にはスナック菓子や清涼飲料水が多く、フード・バンクは受給者の栄養状態に懸念を抱いている。

フード・バンクの年配スタッフには、自身も糖尿病や心臓疾患を患っている人がおり、配給する食品の内容は人ごとでない。安価な食品は高カロリーなものが多く、貧困家庭の肥満は珍しいことではなくなっている。貧乏人は痩せている、のは過去の話だ。

フード・バンクへの寄付の多くは食料品店からで、古くなったり破損している食品を大量に送ってくる。それらの食品はたいてい安価なスナック菓子や清涼飲料水だが、中には健康的な食品も入っているため、フード・バンクは選り好みすることができない。それに今はフード・バンクは大量の食品を必要としている。

不況が続き、経済的に困窮する人たちが増えて、フード・バンクに頼る人口が2006年以来これまでの1.5倍に増えているとのこと。去年は在庫不足のために受給希望者を断るはめになってしまった。

スナック菓子についてはGOOD FOODでも何回か取り上げている。スナック菓子は中毒症状を起こす味付けになっているとか、穀物とプラスチック資源の無駄だとか。供給側が健康な食品を提供するという意識を持つことが求められているのではないだろうか。