2010-02-04

聖女の救済 [東野圭吾著]


トリックにびっくり!着想が非凡だ。吉本隆明が「悪人正機」で、天才領域にいる人は着想が違う、と言っているが、まさに天才領域の着想。


トリックに圧倒されて、人間ドラマの印象が薄まってしまったような気がする。恋というか異性に惹かれるという視点で眺めると、草薙刑事は魅力的に映ったが、被害者と犯人には同情できないなぁ。特に被害者は因果応報じゃないかと思う。プチ成金の傲慢。

作者は内海刑事の女の勘というのを重視して描いているのだけれど、女の勘についてわかってるねぇと感心した。

これは2008年の作品。内海刑事がiPodで福山雅治を聞いているシーンがある。テレビドラマ化されたのは2008年だったかな。洒落なのかな。