2009-05-22

Can Positive Thoughts Help Heal Another Person? [NPR]


ポジティブな考え方が本人だけでなく身近な人にも良い影響を与えるという話。

90年代半ばにHIVに感染した女性が、薬を服用していないにもかかわらずエイズを発症することもなく他の病気にかかることもなく健康に暮らしている例が紹介されている。90年代半ばにHIVに感染したら、それは死を意味していた。

この女性はユダヤ人だけれど、特定の宗教を信仰してはいない。ただ、毎日祈って瞑想している。「私は自分の心を完全にコントロールしている」とのこと。

彼女の担当医も患者の「祈り」に注目している。このユダヤ人女性のようにHIVに感染しながら健康に暮らしている人たちに共通するのは「自分達はスピリチュアルである」と言っていること。スピリチュアルであるというのは、神を信じているということか。信仰している宗教があるにせよ、ないにせよ、神とも仏ともアッラーともヤハヴェとも呼ばれる宇宙霊(!)の善意を信じている、ということ。

患者本人の心の態度が健康に何らかの影響を及ぼすことはよく知られているが、他人を思う気持ちもその対象となる人の健康に影響を与えているらしい。

たとえば病院で、周囲が「良くなってほしい」と祈っている人は回復が早いということがある。

ある研究者が36組の夫婦で実験したところ、夫婦の片方が相手のことを考えると、2秒で相手の血流に変化が現れた。相手には無音の部屋に入ってもらい、二人は隔離されているにもかかわらず。

たしかに長生きのおじいさん、おばあさんの多くは家族から慕われて愛されているようにみえる。とはいってもみんなから愛されている人でも早死にする人はいるし、祈りが通じない場合もあるけれど。

以前、顔を合わせるといつも「もぉダメェ」と言っている同級生がいた。愚痴が多かった。その人は卒業して1年経たないうちに病気で亡くなったのです。

とにかく否定できないのは、ポジティブな態度こそが健康に良い影響を与えるということ。自分自身に対しても、身近な人たちに対しても。ポジティブ(人生に対する前向きな態度)は、本当に人間が生きていく上で欠かせない要素です。