2011-04-24

福島県三春滝桜


4月23日、24日と1泊2日で福島県の三春へ滝桜を見に行きました。

出発日は関東地方に洪水注意報がでており、首都高は台風かと思うくらい雨と風が強かったです。常磐道に入ると雨は小降りになり、高速道路沿いの山々は山桜でほんのりピンクに染まり、これを見るだけでも出かけてきた甲斐があったと思えるほどでした。

午後1時過ぎ、三春に到着。福島原発事故と雨のせいか高速道路も滝桜に向かう一般道も空いていました。

滝桜は樹齢1000年。斜面に枝々を伸ばして立っています。かくしゃくたる老貴婦人といった趣。駐車場から滝桜に向かう途中に地元の方々の農産物販売所がいくつかあり、滝桜から取ったという枝垂れ桜の接ぎ木の苗を買いました。

この日は滝桜見物の後、三春町役場の裏山の桜並木を見物して宿へ向かいました。日帰り湯のある民宿のような旅館で、大きな薪ストーブがありました。

旅館の前を川が流れているのですが、この川がボルネオのイバン村を流れていた川にそっくり。懐かしいような気持ちになりました。旅館の食事は山の中にも関わらずなぜか魚料理が多かったです。鮎の塩焼きの付け合わせに出たふきのとう味噌がおいしかった。

翌日、午前3時に起床、午前4時に旅館を出て滝桜へ。午前5時前に着いたのに、すでに20人近い人たちが桜を撮影するために集まっていました。この日の日の出は午前5時50分頃。朝日が射し始めると、滝桜がぱぁっと桜色に色づき後光を放っているかのように見えました。日が昇ると同時に青空が広がり、桜とのコントラストが素晴らしかった。

午前7時頃、滝桜を後にして三春町内の桜の名所をいくつか回りました。滝桜が一番立派ですが、三春には数え切れないほど多くの立派な桜があるのです。まだ3分咲きの桜もありました。

弘法桜は丘の上に、染井吉野と何か別の種類の桜が3本並んで立っています。桜の下は墓地で、まさに「花のもとにて春死なん」の世界。

福聚寺は大きなお寺で、境内を囲む斜面に枝垂れ桜、染井吉野が何十本も花を咲かせていました。弘法桜の墓地もそうでしたが、先月の大地震のため墓石が多数地面に落ちていました。

早起きしたせいでこの日は1日が長く感じられました。他に王子神社、愛宕神社、龍穏院などを訪れ、昼食をとって、町の公民館で春野菜を買い物したにもかかわらず、三春を出発したのは午後1時頃でした。

帰る頃には空は快晴。逆方向の三春滝桜へ向かう道や高速道路の三春出口付近は大渋滞でした。タイミングよく滝桜を楽しむことができ、ラッキーでした。三春にはまだ訪れていない桜の名所が多数あるので、また行きたいと思います。