2010-01-29

滝 [イアン・ランキン著]


「蹲る骨」の次の作品。銀行家の娘の失踪、謎のミニチュア棺、クイズと、イギリスミステリーらしい舞台設定になっている。

今回もリーバスはベテラン先輩刑事としてチームを引っ張る役。リーバス本人より、脇役の刑事たちの成長ぶりがよく描かれていると思う。このシリーズを好ましく思うのは、女性刑事が活躍しているから。出世頭のジル・テンプラー、リーバスっぽくなりつつあるシボーン、上昇志向と実力の間で苦悶するエレン・ワイリー、仕事を全うしたいフィリダ・ホズなど。リーバスがマッチョを誇示することなく、彼女たちに後輩に対する思いやりを示しているのが好ましいです。

それにしてもシボーンはモテるなぁ。前作のリンフォードといい、今回のフッドといい、シボーンには彼らを惑わす妖しい魅力があるようです。

フリーメイソンについても出てくる。フリーメイソンの会員って珍しくない存在なのですね。スコットランドの町、自然の描写も多く、スコットランドにハイキングに行きたくなってしまった。