2011-06-12

アメリカ合衆国の飢餓人口 [GOOD FOOD]


Original Title: No Kid Hungry

アメリカ合衆国から飢餓をなくす活動をしている非営利団体の活動の話。

今年3月に、4000人が参加する全米規模の断食が行われた。これは上院に対して飢餓対策の予算削減を見直すようアピールするイベントだったのだが、結局貧困層の飢餓対策から25億ドルが削減された。

アメリカの飢餓人口は約5千万人、そのうち1700万人が子どもで、4人に1人の子どもが飢えていることになる。

しかし番組の話を聞いていると、連邦政府から飢餓対策に10億ドルが拠出されており、とりあえず予算は足りているよう。問題は、対象者と救済プログラムの間に障害があって、利用されないままであることらしい。たとえば、学校が朝食給食サービスを提供していても、貧困層の子どもたちは学校までの交通手段がないので、やっと学校に着いた時には朝食サービスが終わっているとか。サービスは貧困層のために実施されているから、利用しているのを知られるのは恥ずかしいとか。

この非営利団体は、対象者とプログラムの間にある障害を取り除く活動を積極的に進めていて、その一つとして朝食を教室で食べるプログラムを実施。朝食を摂ることで、子どもたちの試験の点数があがり、病気にもかかりにくくなったとのこと。

大都市ほど飢餓人口は多いよう。