2010-03-19

天使と罪の街 [マイクル・コナリー著]


コナリー作品の「ポエット」と「わが心臓の痛み」の後日談が生んだ新たな事件。ネバダの砂漠に何十体もの死体が埋められているのが発見され、ラスベガスとロサンゼルスにまたがって事件が展開していく。FBIが絡む極秘の大事件なのだけれど個人営業のボッシュが別方面からの依頼で事件に関わってきて、どんどん真相に迫っていく。

真相が明かされていくストーリーは面白い。でも、ボッシュが何かと子どもに対してセンチメンタルになるのがいただけない。とりあえず連続殺人の真相と犯人のカタはつくのだけれど、派手な連続殺人の陰にコナリーが隠したもう一つの謎が最後に提示されて話が終わる。このもう一つの謎は次回作に続いているとのこと。

映画で言えばカメオ出演みたいなものがあって、イアン・ランキンが登場したのにはビックリ。このところずっとランキンのリーバス・シリーズとコナリーのボッシュ・シリーズを交互に読んでいたので、現実にこの二つのシリーズが交差したのを読んで「おぉっ」と思った。それと、ジョン・ダニングもちょっと顔を出した感じ。ダニングのシリーズに、古書店主に転職した元刑事のシリーズがあるのだけれど、「天使と罪の街」にも刑事から古書店経営に転職したボッシュの同僚が登場する。

とにかく次回作も読まなければ。