2009-07-21

軍人の娘たちのための大規模集会 [NPR]


Original Title: Two Military Daughters Start Sisterhood For Teens

イラクへ派遣された軍人の娘たちが、同じ悩みを持つ他の十代の女の子を集めて会議を開く、という話。

親が戦争に行くということで、子どもも家庭もどれだけ心の負担を抱えることになるのか。一人の子は学校で友だちがいなくなってしまった。「あなたのお父さんが戦争に行って、あなたとどうやって付き合ったらいいかわからないから、もうあなたとは付き合わない」と言われたとのこと。

友だちがいなくなるのもショックだけれど、この子は家でお母さんとも気持ちがすれ違ってしまった。感謝祭が近づいたのでお母さんに「今年うちではどうしようか」と相談したら「それどころじゃない」と怒られて大ゲンカになってしまった。この話をしている時、この子は泣き出してしまった。お父さんがいなくてお母さんともうまくいかなかったら、もうどうしていいかわからなくなるだろうと思う。感謝祭はアメリカでは盆と正月が合わさったような、一家一族が集まる大事な行事。

お父さんが戦争から帰ってきてからは状況はもっとひどくなってしまったとのこと。

そういう状況におかれている女の子二人が、落ち込んでばかりいられないと、同じ悩みを抱える軍人の娘たちを集めて、この問題について語り合い、社会を啓発していくため来年3月に大集会(コンファレンス)を開く。カリフォルニア州在住の軍人の娘たち500人が集まる予定とのこと。

二人はまだ高校生。こんな大規模な会議を開催することになり、周囲は失敗しやしないかと心配しているが、本人たちは「自分たちがやれるって自信を持たなければ周囲を説得できないし、何にも起こらない」とやる気十分でいる。

やる気という積極精神があれば、たいていのことは実現するのは本当ですね。

それにしても、戦争はありとあらゆるところの人たちにネガティブな影響を与える。この女の子たちはそのネガティブをポジティブに転換しようとしているけれど。