2011-11-27

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [スティーグ・ラーソン著]


リスベット、かっこいい!

前作「火と戯れる女」のラストシーンからこの小説は始まる。人身売買組織、冷戦時代の諜報活動、リスベットがなぜ後見人の元におかれているのか。前作で繰り出された謎や出来事が一つ一つ解決されていき、リスベット・サランデルという人物にまつわる過去が明らかになる。その陰にはリスベットを取り巻く人たちの献身的な努力があり、そういう人たちの優しさが、凄惨な事件の連続で暗くなるこの作品の癒しとなり、魅力的なものにしているのではないかと思う。

こんなむごい生い立ちは経験したくないけれど、リスベットが大金を手にして、一生お金に困らないで生きて行けるのはうらやましい。

著者はミレニアムシリーズを5作まで構想していたとのこと。あと2作の内容はまさに"神"のみぞ知る。リスベットの妹が登場するのではないかと思う。読みたかった、けれどとりあえずリスベットの人生がひとまず落ち着くのを見届けることができてよかった。