2011-10-09

幻のバナナを求めて [GOOD FOOD]


Original Title: Go Bananas!

ナショナルジオグラフィックから助成金をもらって、コンゴへ新種のバナナを探しに行った人の話。この人は「バナナ」という著書もある。

コンゴのバナナ農園に珍しいバナナの種が残されているらしい、ということで研究計画をナショナルジオグラフィックに提出したところ、助成金を出してくれたので、探しに出かけていった。コンゴは中央アフリカに位置する。かつてはベルギーの植民地だったが、農園は1960年代に放棄されてしまった。しかしまだ研究施設が残されており、珍種のバナナを育てているということだった。

結論から言って、目指した珍種のバナナを見つけることはできなかったが、近隣の村落が栽培している8種類くらいの新種を知ることができた。この種の由来を研究するのはかなりやりがいがありそうだとのこと。

バナナは自生受粉しない。つまり人間の手がかからなければ実をつけることはないし、自生地からよその土地に移ることもない。バナナは今や世界中で栽培されているけれど、東南アジアのタイあたりが原産地と考えられている。貿易、戦争などの人の動きにつれてこの3000年でバナナは拡散していった。アフリカのバナナがどのようにして来たのかは、人の歴史を探究することにもなる。

この人が今回のコンゴ行きで見つけたバナナの一つにイボタイボタという種がある。現地語で"肥える肥える"という意味。1本の木に40ものバナナがなるそう。味もよくクリーミーな果肉とのこと。

海外、特に途上国へ行くと色々なバナナを見る。しかし、先進国に流通しているバナナはキャベンディッシュのみ。大手バナナ会社各社がキャベンディッシュという種のバナナしか栽培していないから。今キャベンディッシュにパナマ病という病気が流行っており、バナナ会社は危機感を抱いているよう。

バナナは庭で育てることができる、とのこと。そういえば沖縄や台湾では庭先にバナナの木を見かけることがある。バナナを1本育ててみようか。