2010-09-08

ラーマーヤナ [エリザベス・シーガー著]


インド神話のラーマーヤナをわかりやすく、簡潔にまとめた本。

タイやインドネシアなどでも、壁画や人形劇の題材となっている。この話を知っていれば、東南アジアの文化もより楽しめるというもの。

ラーヴァナという悪の大王を倒すため、ヴィシュヌ神がラーマ王子としてこの世に生まれてくる。ラーマは正義の王子として名を馳せるが、父王の第三王妃の策略によって14年間国外へ追放され、美しい奥方シータ姫と共に各地を行脚する。シータの美しさを知った悪の大王ラーヴァナはラーマからシータを奪い、自国ランカーへ連れ去ってしまう。

シータを奪回しようとするラーマに猿王国が加勢。猿王国の大臣であり戦士であるハヌマーンの活躍によってラーマ王子はラーヴァナを打ち倒し、シータ姫を救い出し、物語はハッピーエンドを迎える。

面白い。それにしてもこういう昔話には、わかりきっているのにウソをついたり、言いつけを守らなかったりして、自分自身や主人公を困難に陥れるという筋がよくある。読んでいて、バカだね、と思うけれど、そうでないと"お話し"にならないわけで、実際の人生もバカだね、ということがあった方が面白いのかもしれない。

2007年12月から2008年1月にかけて行ったインドの旅行記を書いていて、どうしてもラーマーヤナについて知らなければならなくなり、読んだ。

9月中もインド旅行記にかかりきりで、ブログの方が疎かになってしまった。おかげさまでインド旅行記は全編完成。写真だけでも見てください。