2009-09-16

山が楽しくなる地形と地学 山、それ自体がおもしろい![広島三朗著]


広島先生の本。

日本列島の成り立ちから、山の土壌、温泉の仕組みなど、地理学に基づいた山についての本。

日本列島は、プレートの上にのっていた陸地やサンゴ礁の残滓(?)が大陸にくっついて出来上がったのだとのこと。それで、大陸の端に沿うような形をしているのか。それから、温泉には、6500万年前に沈み込んだ火山岩の熱で温められた地下水が湧きだしたものもあるとのこと。5,6万年前の氷河が残した地形を、現在山で確認することができることも教えてくれている。

エジプト文明に比べれば、日本は歴史の浅い国だなぁ、と思っていたけれど、こうして知ると6500万年前の熱で暖まったり、5万年前にできた地形の上を歩いたり、日本にも太古からの時間が流れているではありませんか。しかも、南アルプスは今でも1年に5ミリ位隆起し続けているというから、地球が生きているのも実感できる!

本当に人間が誕生したのは地球時間でみたらつい最近なのですね。新参者として謙虚に生きなければと思う。

高校で広島先生の地理を受けた。K2から戻ってきたばかりで、ヒマラヤで撮ったスライドを見せてくれた。「関東は洪積世台地だから坂が多い」と授業で言ってたのを覚えている。家も近くて、犬の散歩中に会ったら私のことを覚えてくれていた。担任でもなく、1年しか授業を受けなかったのに。

1997年カラコルムで亡くなられたが、今でも広島先生の本が売られているのは感慨深い。パタゴニア行きに備えて山歩きを始めたので、山関係の本を立ち読みしていてみつけた。この本を読んで、日本の山も登ってみようと思う。