2011-05-17

なぜ宇宙人はアメリカに来ない? [NPR]


Original Title: If E.T. Phones, Will We Hear? SETI Loses Key Funding

地球外知的生命体探査が予算に左右されている話。

地球外知的生命体探査機関(SETI)は1984年に設立され、今では150人の研究者とスタッフを抱えるまでになった。3つの研究センターで構成され、その一つはカール・セーガンの名を冠している。

SETIは設立当初からNASAからの資金援助を受けていたが、1993年にそれが打ち切られると"宇宙人"を探索しながら"資金"も探索してきた。

そんな中、2007年にアレン望遠鏡群が完成。マイクロソフト社の創設者の一人、アレン氏の資金援助によって完成したこの望遠鏡群はカリフォルニア州にあり、カリフォルニア大学バークレー校とともにSETIが管理運営することになった。この望遠鏡群を使えることでSETIの地球外知的生命体探査にはずみがついたわけだが、折からの不況でカリフォルニア州が予算を削ったため、UCバークレーはアレン望遠鏡群を閉鎖せざるを得なくなった。

また資金難に直面したSETI。しかしNASAのケプラー望遠鏡が最近、地球によく似た環境の惑星が存在する痕跡を発見。地球外知的生命体発見の可能性が今一番高くなっている。ここで探査を止めるわけにはいかない、とSETIの所長は個人寄付で500万ドルの基金を集めようとしている。

まだ読んでいないけれど、松尾貴史氏が「なぜ宇宙人は地球に来ない?」を著した。地球外知的生命体探査は人類の大いなる真面目なお楽しみ、のような気がする。人生に楽しみはあったほうがよいけれど。  

この記事の中で、地球は宇宙の中ではかなり若い方と言われている。地球がある銀河は100億歳だが他の銀河はさらに100億年年上だ。この世が終わる、なんて声高に主張する人たちもいるけれど、まだまだ先は長そうだ。