2012-08-06

イモ革命はじまる [NPR]


Original Title: Extreme Makeover, Potato Edition

特定の栄養素を含んだ様々な色と形の新種のジャガイモを、健康促進のために売り出そうという話。

米農務省のある遺伝研究者は、害虫や病気に強いジャガイモを開発すべくジャガイモの遺伝子の研究をしていたが、ある日ジャガイモ畑でオレンジ色のジャガイモを見つけた。

野菜の色はその植物が特定の栄養素を含んでいることを示す。たとえばオレンジならカロチンといった具合に。数年後この遺伝研究者は赤いジャガイモに出くわす。別の研究者によって、赤いジャガイモはアントシアニンという予防効果のある成分を含んでいることがわかった。

色付きのジャガイモに出会ったことで、農務省の研究者は、南米産の様々な色のジャガイモを北米で生産・流通することで国民に特定の栄養素を供給するというプロジェクトを始めることにした。この研究者はジャガイモ原産地であるペルーで働いていた時に様々な種類のジャガイモを見ていた。長いの、細いの、青いの、黄色いの。

農家の協力を得ることができて、新種のジャガイモの生産は軌道にのったが、スーパーマーケットでの販売は今ひとつのよう。スーパーはなかなか新種のジャガイモを受け入れてくれない。

そこに協力な助っ人が。全米ジャガイモ評議会がこのプロジェクトの推進に関わることになり、ワシントンDCの人気レストランで旧来種と新種ジャガイモを使ったメニューでジャガイモ普及活動を始めた。

プロジェクトを始めた研究者の夢は、将来スーパーマーケットに色んな種類が並ぶジャガイモコーナーができること。

イギリスでは十年位前から食料品店で多種類のジャガイモが売られていて、今ジャガイモが熱いらしい。

庶民の食べ物ジャガイモを通じて栄養素を供給するという考え、まさに薬膳ですね。