2012-08-14

アメイジング・スパイダーマン [マーク・ウェブ監督]


青春アクションアドベンチャー。観た後はスカッ!と爽やかな気分に。

監督も公開前のインタビュー記事の中で、この映画はヒーロー物というより青春映画なんだ、と述べていたが、たしかに学園でのシーンが多い。

ピーター・パーカーがなぜ伯父夫婦のもとで育ったかの背景が語られているし、敵役のコナーズ博士の葛藤も描かれていて、深い人間ドラマになっているものの、サム・ライミ&トビー・マグワイア版より明るい感じ。

ストーリー展開に違和感を感じたのは、大手バイオ企業が高校生をインターンに採用していることとか、高校生インターンが研究の中枢部に入り込めることなど。

それでも素晴らしい俳優陣ばかりが出演していてドラマにどんどん引き込まれてしまう。マーチン・シーンとサリー・フィールドの夫婦が素敵、アンドリュー・ガーフィールドがオタクっぽい高校生とスーパーヒーローを違和感なく演じ分けているし、リース・イーヴァンズは敵役コナーズ博士の恐さと弱さとアブなさを観客に印象づけている。

3D上映なのでスパイダーマンの目線で移動するアクションシーンはそれなりの臨場感があるが、ドラマの部分は2Dと変わりない感じ。