2011-03-31

女性農場経営者、急増中 [NPR]


Original Title: U.S. Sees More Female Farmers Cropping Up

農家の嫁、としてでなく、農場経営者として農業に従事する女性人口が増えている話。

女性農場主が経営する農地は、1980年代は全米農地面積の5%に過ぎなかったが、今や14%にまで伸びている。女性が経営する農場は30万軒以上に上るとのこと。

彼女たちの農場の特色は、小規模だが多種類の作物、家畜を育てており、オーガニック運動や地産地消運動の一部になっていること。

この記事が取材している女性農場主は、農家の生まれ。小さい頃から農業が好きだったが、両親は跡取りになる兄には農場経営のノウハウを教えても、彼女には養鶏くらいしかさせてくれなかった。祖父母から農地を相続したけれど、兄が彼女に代わって農地を管理していた。でも農場を経営したいという気持ちが押さえられず、50才になった時、父と兄に頼んで土地を分けてもらう。この数年は自分の農場で大豆やトウモロコシを大規模に育てている。

この人は、近所の農家の娘で農場で働いている30代の女性に自分の農場の一部を任せたりもしている。こんなふうに農場経営に携わる若手の女性農業者は増加しているよう。2002年以来女性が経営する農場は30%増えているとのこと。GOOD FOODでも、ロサンゼルス近郊で農場を経営している女性を何回か取り上げている。

1970年代のウーマンリブ運動で女性の社会進出は当たり前になったけれど、農業では21世紀に入ってやっと女性が進出できる下地ができたみたいだ。女性の方が食の安全に対する意識も高いから農業に向いているのではないか。後継者不足の解決にも寄与するだろうし、機械化も進んでいるから女性農場経営者はもっと増えていいのでは。