朝鮮戦争の医療班を描いたドキュメンタリー調ドタバタコメディ戦争映画。おかしくて面白い!
原作も爆笑しながら読んだ。ホークアイ(ドナルド・サザーランド)とトラッパー(エリオット・グールド)のコンビの悪ふざけには本当に笑わせられ、明るい気分になってくる。
今回観てわかったのは、医師たちは徴兵されて朝鮮半島に来たということ。悪ふざけでもしなければやってられなかったのかもしれない。それと、彼らの悪ふざけは、権威や価値観の押しつけに対する反発なのでは、と思った。でも最後には、権威の象徴である婦長、ホット・リップスも医療班のチアリーダーになって、みんなに溶け込んでいた。
決められたある場所に気の合ういろんな性格の人たちが集まって、何か一つのことを長い期間協同してやっていることほど楽しくて面白いことはない。たとえそれが戦場であっても。もう一人のメインキャラクターのデュークが、帰国命令に複雑な表情を浮かべるシーンがある。このシーンは、「ハート・ロッカー」の主人公が戦場に戻るラストシーンに通じているのではないかと思った。
以前、タイを旅行中、長距離バスの車内で「M*A*S*H」を見た。タイ語に吹き替えられていて、言葉はわからなかったけれどずーっと見てしまった。
1970年制作。アメリカはベトナム戦争中。ひょっとして反戦映画なのか。