タイトルの通り、マイクロファイナンスを初めて聞く人を対象にした入門書。
マイクロファイナンスは、バングラデシュのムハメッド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことで世間一般に知られるようになった。貧困国の主に女性に対して、無担保低金利で少額融資を行い、生計の手段を作り出すことを支援する金融サービス。
金利はだいたい月2~5%程度。これらの国の闇金融なら月10~100%の金利が課せられる。マイクロファイナンスの返済率は98%位で、少額利子とはいえ返済率の高さから十分に収益のあがるビジネスになっている。
マイクロファイナンスの歴史と取り巻く環境、条件の変化などをわかりやすく説明してくれている。しかし、著者はジャーナリストではないので、読んでみると"入門書"というよりは"私とマイクロファイナンス"といった趣。
途上国支援に携わる人たちって、いわゆるエリート教育を受けた人が多く、私はそれに馴染めないんですよね。