スコットランドのエジンバラを舞台にした
警察小説、リーバス警部シリーズ。
前回読んだ「血の流れるままに」と、この
「甦る男」の間に4年の歳月が流れていて、
人間関係がだいぶ変化している。
何より、みんなが携帯電話を使っている!
今回は、画商殺しの事件から外れて再教育
コースに入ったリーバスが、6年前の強奪
事件の真相を探りつつ、別の6年前の自分
が関わった事件も追う。
リーバス、またまたヤバいぜ。
でも、一匹狼のようで、彼には助けてくれ
る人がちゃんといる。特にシボーンやジル
といった女性陣が頼りになってます。
気の合う人には誠実に接して、
大切にしないといけませんね。
作家はどうやってプロットを組み立ててい
るのだろうか。読者が最後の十数ページで
やっと知る真相を作者は最初の一文字目か
ら知っているんだよね。
三つの事件を絡み合わせ、少しずつ真相へ
の手がかりを落としては登場人物達の捜査
を進展させている。と同時に事件に左右さ
れる彼らの私生活も描いているから、
ものすごく感情移入してしまう。
だから面白い。
たぶん、書いていても面白いんだと思う
今回は、敵役も含めて女性陣の描かれ方
に奥行きがあった。
次からは発表順に読んでいこうと思う。