
ボルネオ島はマレーシア、ブルネイ、インドネシアの3カ国に属している島です。ほぼ赤道直下。私が行ったのは、マレーシア側のサラワク州。
ミリという町がツアーの出発点で、そこからボートを3回乗り継いでグヌン・ムル国立公園までマリナウ川を遡りました。

2日目は、マリナウ川沿いにあるウィンド洞窟とクリアウォーター洞窟を見学。原住民は洞窟を神聖な場と考え内部に入らなかったので、鍾乳石が自然のまま形成されてきました。クリアウォーター洞窟は、洞窟内に川が流れており、乾季にはこの川を伝ってウィンド洞窟へ歩いていけるとのこと。
この日は、更にクアラ・リトゥットという場所まで川を遡り、そこからジャングルの中を8キロ歩いてキャンプ5へ移動。

始めの2キロは50~60度の急傾斜。最後の400メートルの地点に午前11時までに到着しなければ引き返さなければなりません。ここから頂上までのルートはほぼ垂直で、岩に取り付けられたハシゴを16個登り継いで行きます。ほとんどゲーム「トゥームレイダー」の世界。
頂上からは、尖ったライムストーン(石灰岩)群が望めます。リスがいて、登山者のお弁当のおこぼれを期待して、穴から出たり入ったり。
下山は登りよりキツかった。途中から雨が降り出し、木の根や岩が滑り、何度も尻もちをつきました。一度などはバランスを崩して頭から滑り落ちたのです。50センチ位ですけれど。本当に下山が一番キツかった、けれども日のあるうちにキャンプ5に到着。

4日目、再びクアラ・リトゥットまでジャングルを8キロ歩き、ボートで公園本部へ戻りました。この日の夕刻、ディア洞窟を見学。世界一大きな洞窟でジャンボジェット機が30機入れる位の広さとか。12種300万匹のコウモリが棲息していますが、それゆえに洞窟内の異臭は凄まじかった。今も思い出すとその匂いが甦ってくるようです。

5日目、ムルから飛行機でクチンへ移動。6日目にクチンから車でイバン村へ行きました。
イバン村の住民は昔首狩り族だった少数民族。ロングハウスという特徴のある家屋に村人全員14家族が住んでいます。

ロングハウスの生活は不便だけれど、自然と一体化した心安らぐものがありました。それでも村のすぐそこまで道路建設が進んでいるのです。この光景は数年後にはもうなくなっているのでは。

ツアー終了後クチンからクアラルンプールへ飛行機で移動、クアラルンプール観光しました。
熱帯雨林のジャングルの面白さを知ったので、いずれニューギニアに行ってみたいと思っています。