2010-12-07

児童売春から立ち直った少女たち [NPR]


Original Title: Trafficked Teen Girls Describe Life In 'The Game'

FBIは全米で30万人の未成年が売春に関わっていると推定している。カリフォルニアのオークランドで、売春をさせられていた女性2人が更生プログラムで立ち直った話。

2人は仮名で、ダーリーン21才とブリトニー18才。2人とも両親不在の貧困家庭で育った。

ダーリーンは15才の時、18才のボーイフレンドと一緒に家出。母親の恋人に家から追い出されたのだ。ダーリーンの彼氏は優しかったけれど、2人には暮らしていくお金がなく、ボーイフレンドが彼女に紹介した仕事は売春だった。

ブリトニーは15才の時、学校をサボって町を歩いていたところ男たちにさらわれ、レイプ、監禁の末、売春。カルト教団並みの洗脳と薬物で、ブリトニーはヒモから逃げられないように心理的に服従させられていた。

2人が立っていたオークランドの通りを、取材した記者も行っっている。それとわかる少女たちがバス停、通りの角に立ったり、同じブロックを何度も行き来している様子を伝えている。

ダーリーンは銃で撃たれたり、売春で何度も逮捕されるのがいやになり、最後に逮捕された時に更生プログラムに参加することにした。

ブリトニーは妊娠させられ、ヒモの暴力で流産。それでも町に立っていたが、ある日おばさんに出くわして家に連れ戻された。警察が家にやってきて売春で逮捕。この逮捕の時に更生プログラムに参加することにした。

2人は、売春婦はただの女じゃない、誰かの娘であり姪なんだということを知るべきだと言っている。

2人は更生プログラムによってかつての生活から抜け出した。高校を卒業し、カレッジに通い、更生プログラムの団体で働いているが、2人ともハイヒールを履くのに抵抗を感じている。お洒落をしたら昔の自分が他人にわかるのではないかという恐れがあるから。まだ回復途上にあるけれど、お洒落できる時が本当に立ち直った時だと思っている。

2人が育ったのは、十代の女の子たちがお金を持っているボーイフレンドを周囲に自慢しまくるような地区。ネアンデルタール人とホモサピエンスではないけれど、早熟であるために終わりを早めてしまうことはあると思う。

この記事はユース・ラジオが制作。ユース・ラジオはは14~24才の若者向けに、マルチメディア関連の人材を育てることを目的としている。公立学校や更正施設などで、ジャーナリズムの職業訓練などもしているとのこと。