粋でいなせで、ワイルドでカッコよくて、哀しい映画。
冒頭、ブッチを演じるポール・ニューマンのアップの表情で惹き付けられてしまう。ポール・ニューマン、名優だ。続いてサンダンス・キッドを演じるロバート・レッドフォードの酒場での息詰まるシーン。ロバート・レッドフォード、ハンサムなだけじゃないんだ。
二人が正体のわからない一団に追われるシーンの、アメリカの大自然が素晴らしい。
でも二人は幸せ者だと思う。女ですら二人の絆を揺るがすことができない。信じ合えて、それを言葉にしなくても信じ合えて、それが終わるかもしれないという不安すらない相棒がいる二人は幸せ者だ。
1970年代半ばに制作された映画かと思ったが、1969年制作だった。衣装担当はイディス・ヘッド。キャサリン・ロスのドレスも素敵だったけれど、ブッチとサンダンスの衣装も色褪せないカッコよさだ。
しかし、よく観ているとロバート・レッドフォードを撮る時はいろいろアングルや演出を考えているなぁ、と思った。