複数のライターが現地を取材して、韓国料理の色々な側面を紹介している。キムチの章は、作り方から漬ける甕、キムチ専用冷蔵庫、白菜、唐辛子など、キムチにまつわるあらゆる話題を網羅している。
宮廷料理、魚介類の食品、野菜、薬膳。よく取材して掘り下げて記事を書いている。読んで色々な知識を得ることができるし、面白い。
この本を読んでなるほど、と思ったのは、葉野菜は干して使うということ。肉と葉野菜を一緒に食べてよく噛んで口のなかで混ぜ合わせるということ。キムチは甕に漬けるということ。よく噛んで食べるのは脳にも顎にも胃腸にもよいことは知っているけれどなかなか実行できなかった。よく噛んで口の中で食べ物の味をよく引き出す、という意識があれば実行できそうな気がする。