シャーリー・マクレーンがかわいい。コメディだと思っていたけれど、切ない恋をコメディで味付けしたドラマだったんだ、と思いました。
昔、教育テレビで観たけれど、睡眠薬を飲んだシャーリー・マクレーンを一晩中起こしておくために、部屋の中を行ったり来たり歩き回るシーンしか覚えていなかった。その後の経過を初めて知った、ような気がする。
1960年公開。あれから社会はだいぶ変わったなぁと思う。シャーリー・マクレーンが演じるヒロインは知的な女性とはいえない設定だが、今ならニューヨークが舞台のロマンチック・コメディのヒロインは高学歴で相手役より切れ者、という設定になっているのではないかと思う。前回の「フォロー・ミー」でもミア・ファローが演じるヒロインは知的というよりこどもっぽい印象を与えていた。
切ないドラマだ、と思いながら観ていたが、ジャック・レモンが台詞を言う度に笑い声を立てる客がいて、あまり熱中して観ることができなかった。