2011-06-12

コーヒーじゃないコーヒー [GOOD FOOD]


Original Title: Coffee Alternatives

コーヒー豆ではないものから作るコーヒーについての話。

コーヒーは、コーヒーの実の種を焙煎し、それを挽いたものにお湯を注いで作るが、コーヒーの実の果肉でもコーヒーをいれることができるよう。果肉部分を干したものはカスカーラと呼ばれ、お茶のようにお湯の中にしばらく置いてからカップに注ぐ。コーヒーの味わいに加えてチェリーやリンゴのような風味もあるとのこと。

コーヒー産地の人々は昔から果肉をカスカーラにして飲んでいたけれど、殆どの果肉は捨てられていた。廃棄物を利用してもっと利益を出そう、ということもあって、最近カスカーラ茶はあちこちで市販されるようになっている。カスカーラにもカフェインは含まれている。

他に有名なコーヒーでないコーヒーといえばタンポポ。愛媛県松山市にある伊丹十三記念館のカフェでタンポポコーヒーを飲んだことがある。風味と色はまさにコーヒーだがタンポポコーヒーはカフェインは含まない。しかし「世界を変えた6つの飲み物」によれば、カフェインを含むから人々はコーヒーを嗜好してきた。

番組ではチコリコーヒーの話も出た。普通のコーヒーにチコリを加えたもの。米南部ニューオーリンズでよく飲まれている。その昔コーヒーが品不足だった時に代替品として使われたのが始まりだそう。しかいチコリコーヒーはスパイシーな独特の香りと味わいがある。リンカーン大統領がニューオーリンズを訪れた時のエピソード。ホテルにあるすべてのチコリを集めさせ、このほかにチコリはないね、ということを確認してから大統領は「では、コーヒーをいれてくれ」と言ったという。