2011-06-07

バクマン [大橋つぐみ原作 小畑 健漫画]

面白い!!!中学3年生の男子2人が、原作と作画のコンビで一流の漫画家を目指す話。1巻から10巻まで一気読みした。

作画担当のサイコーのおじさんがジャンプ掲載の漫画家だったということで、漫画家へのハードルがやや低くなっているけれど、ストーリーテリング、絵の構成について2人が色々なことを吸収してぐんぐん成長していく様が描かれている。

時間を無駄にしていないよ、この2人は。10巻までの間に中学を卒業して高校を卒業して大学生になっている。その間にコンビとしての危機、漫画家として挫折、担当との確執など、次から次へと起こる人間ドラマが2人を成長させている。

ライバルに1才年上の天才マンガ少年が登場。敵対関係になるのかと思いきや、ライバルと書いて「なかま」とルビをふるようなかかわり。(青年となった)少年たちが主人公なのだけれど、脇役を務めるジャンプ編集部の編集者たちが魅力的だ。人生の先輩として、仕事の先輩として2人を引っ張ったり掻き回したりしている。特に服部哲氏に一番わくわくさせられる。

ここに登場する全員が「漫画」に自分を捧げている。知力、体力、時間、金、全てを捧げている。漫画は日本の文化だ、などと政治家や役所に安易に言ってもらいたくないねって感じ。