Original title: Growing Slowly, Humans Outsmarted Neanderthals
ネアンデルタール人とホモサピエンスの運命の分かれ目となったのは、ホモサピエンスの方が成長が遅かったからという話。
3万年前、ネアンデルタール人とホモサピエンスは人類の祖先として共存していたし、交配さえあった。ネアンデルタール人は野蛮人というイメージがあるけれども、実はホモサピエンス同様の道具を使い、脳はホモサピエンスより大きかった。それなのになぜネアンデルタール人は滅んでホモサピエンスが残ったのか。
決定的な違いは、ホモサピエンスの方が成長が遅く長生きしたから。脳の成熟に時間がかかるために成人するまでの教育期間が長く、このことがホモサピエンスの社会構造をより複雑にさせ、恐らくより知的にさせた。
ネアンデルタール人は成長が早く早死にしたので、あまり多くのことを学ぶことができなかった。
思春期にオクテだとなんだか引け目を感じるが、ネアンデルタール人とホモサピエンスのことを考えると、成長に時間をかけている間にどれだけのことを吸収するかで、人生は変わってくると思う。