2010-11-27

1足につき1足寄付する靴屋 [NPR]


Original Title: 'Soul Mates': Shoe Entrepreneur Finds Love In Giving

お客が靴を1足買うごとに途上国へ靴を1足寄付する靴屋の話。創業者はこの記事が出た時点でまだ32才。すでに5つの事業を興し、スミソニアン財団から賞も受けているいわゆる社会起業家。

創業者のマイコスキー氏は、アルゼンチン側のブラジルとの国境の村を旅している時にこの事業を考えついた。裸足で暮らしている子どもたちに靴をあげたい。子どもたちは、水汲みの往復も学校へ行くのも裸足で暮らしている。靴は生活に劇的に変化をもたらすはず。

それで、マイコスキー氏はアルゼンチンの伝統的な履き物、アルパルガータの職人に弟子入りして、靴作りを始めた。アルパルガータはエスパドリュみたいな靴で、麻ロープの靴底に帆布で甲の部分を覆ったもの。

ロサンゼルスに戻って、お客が靴を一足買う毎にアルゼンチンの村の子へ靴を1足寄付する、という靴屋を起業。始めは250足を目標にしていたが、今は中南米諸国、南アフリカ、エチオピア、ハイチへも寄付するまでに拡大している。

マイコスキー氏のトムズという靴屋の靴はアルパルガータの形をしているけれど、靴底はゴムで素材はもっと洗練されている。値段は50ドル位から。50ドルで洒落た靴を買えてしかも寄付もできるというのは、国際協力に関心のある人たちには魅力的だと思う。クリントン元大統領もトムズの靴をよく買っているとのこと。

ビジネススキルを社会改善に役立てようというこういう社会企業家が増えているよう。靴屋といえばザッポスが今話題になっているが、トムズもお客にワオ!を提供していますよね。