
コーヒーの生豆の値段がこの1年で50%以上値上がりしているという話。要因はいくつかある。
BRICsといった新興国での消費が増加しているのもその一つ。ブラジルは世界一のコーヒー豆生産国だったけれど、すぐに米国以上の消費国になりそうな勢い。なのにコーヒーの植樹は増えていない。たとえコーヒーの植樹が増えているとしても、収穫できるまで育つのに5年はかかる。
インドでの消費も増えている。たしかに、インドにはインドの「スターバックス」といえるバリスタというコーヒーショップチェーンがあり、小金持ちのスノッブなインド人にとってバリスタでコーヒーを飲むのは一種のお洒落のようだ。
中国の中流化が進めば、中国人の食の西洋化がすすみ、コーヒーの消費はうなぎ上りになるはず。
需要が高まれば価格が上がるわけで、そこに目を付けた先物取引も盛んになっている。こうした先物取引が価格を押し上げているもう一つの要因。
コーヒーの値段が上がれば、人々はスターバックスのようなコーヒーショップでコーヒーを買うのを控えるようになるし、買ってもショートサイズにするでしょうと言っている。コーヒーショップ業界にとっては痛手。私も職場ではスターバックスでコーヒーを買わずに、自分でドリップして淹れている。