2010-07-24

大脱走 [ジョン・スタージェス監督]


映画は、いきなりあのテーマソングで始まった。戦争映画だけれど、どこかワクワクする感じ。

収容所所長の紳士らしい軍人らしい態度が印象深かった。「ナバロンの要塞」のラストシーンでも、ドイツ軍人がナチス親衛隊と一線を画した軍人らしい態度でいたのが印象に残っている。

「大脱走」では犠牲者も数多くでるが、どことなくほのぼのした感じがする。脱走に成功した人たちもいるし。ラストで収容所所長が更迭されて親衛隊が引き継ぐ時に暗雲がたれ込める感じ。

大物俳優が多数出演しているのに、それぞれの持ち味が調和して素晴らしいチームワークになっている。みなさん若いけれど、特にチャールズ・ブロンソンは別人かと思うくらい若かった。

それにしても、第二次世界大戦の時は同じ白人で同じキリスト教徒同士で戦っていたのか。あれから70年経って、もう白人のキリスト教徒同士で戦争することはないような気がする。いつか同じ地球上の人間同士で戦争することに違和感を感じる時代になるだろうか。

何となく見ながらタランティーノ監督の「イングロリアス・バスタード」を思い出していた。