「ダヴィンチ・コード」以前の作品だった。情報テンコ盛り。
NASA、米国の情報組織の論理、大統領府との関係。宇宙開発のあり方。
映画化を意識しているのかな。
宇宙開発について、ブラウンは「民間に任せるのは疑問だ」という立場のよう。
現在の米国の金融破綻を見れば、市場のみえざる手に任せるのは大いなる疑問となったから、ブラウンの読みは外れていない。
でも世間知らずも許されないと言っている。
「無知は罪」。
ネタバレになるけど、結局犯人だった人がなぜそんな行動に出たのか、という筋が納得できなかった。上巻で犯人ぽく描かれていた人たちの怪しさが払拭できない。
でも、まー熱中して読んでしまった。
「ダヴィンチ・コード」の方が、筋を忘れさせる迫力があったと思う。