カンボジア旅行中読んでいました。
この本が書かれたのは1980年代初頭。
ポル・ポト政権が崩壊したのが1979年。
あれから30年経って、この3月にやっと
ポル・ポト派の裁判が始まったところだ。
大石さんがこの本でルポしている
バッタンバン、コンポンチャムを訪れたが、
内戦の傷跡はもうあまり感じられなかった。
あれから三世代くらい経ってしまい、
すべては昔むかしのお話しといった印象を受けた。
しかし、大石さんはよく行って、話を聞いて、
写真を撮ってまとめてくれました。
コンポンチャムでムスリムや漁師がまっさきに殺された事実、
村はずれを掘って多数の遺骸が埋められているのを確認したことなど、
貴重な資料だ。
旅行記を書くときにまた読もうと思っている。