2009-01-29

For Tips On Riding Financial Waves, Ask Fishermen [Story of the Day]


100年に一度の大不況と言われている現在、景気の浮き沈みに常にさらされている漁師の生き方から学ぼう、という話。

漁業は1年間に漁ができる時期とできない時期があるし、大漁の年と全然獲れない年もある。

漁師さんはどうしているのか。

まず「そーゆーもんだ」って達観している。
華美な生活はしない。
家族全員が漁業に携わることはなく、奥さんは月給がもらえる仕事をしている。

お金が入った時には貯金して、大漁になって家計が潤沢になるまで、
地味に生活していく。

映画「パーフェクト・ストーム」を観たら荒くれ生活って印象があったけど、実際にはみなさん質実な生活している。

華美な生活をしない、って、それが"本当の生活"じゃないのかな。
私は全然華美な生活していない。

NPR Podcast

2009-01-27

'No Cussing' Founder: Mind Your Dang Language [Story of the Day]



アメリカでもティーンエージャーが
汚い言葉を使って自己主張している。
ラップの影響もあるのね。

あるハイスクールの子が「汚い言葉を使ってカッコつけるのはやめようよ」と
「汚い言葉を使わないクラブ」を作った。

汚い言葉を使うとイヤな気分になるし、周囲もイヤな気分になるし、
いいことなんて何にもないじゃん、って。

オトナは彼を応援しているけれど、同世代から脅迫じみたいやがらせを
受けている。でも彼の運動は地元だけでなく全米に広がりつつある。

言葉には物理作用があるから、人は人の言葉で泣いたり、怒ったりする。

汚い言葉だけでなく、否定する言葉も人をイヤな気分にさせる。
だから常に肯定文で話していれば、人に好かれるようになるはず。
時々忘れてしまうけど、思い出しては続けています。
どうしても肯定できない場合は、黙っていればいいんじゃない。

NPR Podcast

2009-01-20

血の流れるままに [イアン・ランキン著]


スコットランドのエジンバラを舞台にした警察小説。

エジンバラ、こんなにダークな町だったんだ。

リーバス・シリーズはこの前の「黒と青」も読んだ。
これも熱中して読んでしまった。

今回は、見せつけるかのように自殺した人々とエジンバラの企業誘致にかかわる謎を解いていく。

リーバス、ヤバイぜ、とハラハラしながら、
次どうなる!と止められなくなる。
リーバスがヤバくなるのは、
警察内部での立場、アクションとしてのヤバさ、
そして真犯人に近づいていくヤバさ。
ヤバさ三連発だ。

このシリーズはまたおいおい読んでいくつもり。

2009-01-15

死の蔵書 [ジョン・ダニング著]


古書業界を舞台にしたミステリで、
古書の世界ってこうなんだー、
と世界が広がった。

日本でも同じように稀観本を
高値で買い取ってもらう、
そんな生活をしている人たちがいるのかな。

だからブックオフみたいな古本屋が出た時、
反発があったのか。

しかし、結局は本じゃん。
本という物理的な存在に価値をおくのか。
私は本の内容を知ることを優先したい。
だって本を置く場所がもうないし、
まさに死ぬ時持って行けるのは、
この脳に格納された本の内容だけなのだから。

ラスト明かされるトリックは、
シャーロック・ホームズのような感じ。

2009-01-10

獄門島 [横溝正史著]


「ハゲタカ」の著者真山仁が
教育テレビの「こだわり人物伝」で取り上げていた。

真山さんは横溝作品では「獄門島」が一番の傑作と言う。

私も横溝作品は人形佐七シリーズを除いて全部読んだ大ファンだが、「悪魔の手鞠唄」が一番の傑作と思う。

「獄門島」は以前読んだけど、筋は忘れていた。この人が犯人のはず、と思い定めて読んでいたら違っていた。

カンボジア旅行中、ちょうどシアヌークビルにいる時に読んでいたので、同じ海辺の島嶼部で、臨場感があった。

終戦後という時代、海辺の村の社会構造など、この時代でなければ成り立たないトリックと筋だ。

けれど、インターネットの時代に読んでも、鮮明に情景が浮かび、作品の中に引き込まれてしまう。

トリックだけでなく、人間を描いているからだと思う。

推理小説は文学の中では格下と見られがちだけれど、何十年後にも読まれる作品は、人間ドラマとして優れているし、しかも読者をあざむくトリックも考え抜かれていて、作者は相当頭いいと思うんだけど。

2009-01-05

女の国になったカンボジア [大石芳野著]



カンボジア旅行中読んでいました。

この本が書かれたのは1980年代初頭。
ポル・ポト政権が崩壊したのが1979年。

あれから30年経って、この3月にやっと
ポル・ポト派の裁判が始まったところだ。

大石さんがこの本でルポしている
バッタンバン、コンポンチャムを訪れたが、
内戦の傷跡はもうあまり感じられなかった。

あれから三世代くらい経ってしまい、
すべては昔むかしのお話しといった印象を受けた。

しかし、大石さんはよく行って、話を聞いて、
写真を撮ってまとめてくれました。

コンポンチャムでムスリムや漁師がまっさきに殺された事実、
村はずれを掘って多数の遺骸が埋められているのを確認したことなど、
貴重な資料だ。

旅行記を書くときにまた読もうと思っている。