2010-01-22

蹲る骨 [イアン・ランキン著]


エジンバラの警察小説、リーバス警部シリーズ。

歴史的建造物から白骨化した死体が発見され、さらに浮浪者の自殺、スコットランド議会議員候補者の殺人事件、といくつかの事件が同時に発生。ネタばれすればこれらは相互に関連して真相に辿り着く。

今回の話では、リーバスは一匹狼として警察組織内や犯人から狙われるというヤバい状況にはならない。どちらかというと、シボーンやその他の若いの刑事たちとチームを作って事件を解決していく。リーバス警部シリーズにあるピリっとした辛さ、渋さがあまり感じられなかったけれど、ベテラン先輩刑事としてのリーバスが描かれている。それと、シボーンの女刑事っぷりがよく描かれていたと思う。

スコットランドの独立運動については聞いたことがあるけれど、この作品を読むとスコットランド独立を一般スコットランド人がどう考えているのかがわかる。