2010-01-15

三銃士 [アレクサンドル・デュマ著]


三谷さん脚色の人形活劇が放映されているので原作を読んでみることに。

面白い!特にアトスとミレディーの再会のシーンにシビれました!アトス、心を持って行かれたよ。アトスがダルタニアンに語る恋物語の結末の凄惨さに度肝を抜かれた。「決心がつくまで、あと一秒の余裕だ」この非情さ。「私はあの男だけは身をもって守ってやる」この友情の熱さ。 悪女のために人生を捨てた高潔の騎士の原型ですね。そしてミレディーはその価値のある稀代の悪女だよ。

友情、裏切り、恋、冒険。今日まで続くテーマなのだけれど、100年以上も前の作品が輝き続けているのは、そこに何があるからなのか。20世紀の冒険小説で22世紀に入っても人々を魅了する作品はどれなんだろう。やはり純粋に人間を描いているものにその価値があるのか。

そういえば映画「スラムドッグ・ミリオネア」でも三銃士がキーワードになっていた。