読んだ本と、映画館で観た映画の記録をつけています。
おもしろかったポッドキャストの記事の紹介も。ポッドキャストは、NPR:Story of the DayとKCRW:GOOD FOODから。
コピー&ペースト等転載はお断りします。
2009-08-04
ゴーストタウンの農園 [GOOD FOOD]
Original Title: Urban Farming; Pie; Wine Gadgets; A Part-Time Vegan
カリフォルニアのオークランドにあるゴーストタウンで農業を始めた人の話。
高速道路が建設されたために何十年も前に見捨てられた地区に引っ越した女性。お隣が空き家で草ぼうぼうだったのを見て、「何か育てたらいいんじゃない」と考え、野菜を植え、果物の木を植え、家畜まで飼うようになった。
でも大家には空家で農業を始める前に許可はとらなかった。ある日大家がやって来て、豊かに生い茂る農園を見て驚いたけど、まぁいいでしょうってことになったよう。
今ではこの農園(?)に6匹のヤギ、7羽の鶏、12羽のウサギがいる。七面鳥と豚も何匹か。家畜を飼っていて肝心なのは、屠殺すること。ウサギは自分でさばくが、ヤギはご近所から見えないようにして庭で殺す。この時は近所の酒屋さんが解体してくれた。
この農園がある場所は、本当に町中。ビルが立ち並んでいる。何十年も前に見捨てられた地区だが、当時の建築様式の絵になる古い建物ばかりだ。住んでいるのは、この一家だけでなく、アフリカからの移民も住んでいる。たぶん、家賃が安いから。というわけで、ご近所からの苦情はほとんどなく、むしろアフリカから移民した人たちは、故国を思い出して懐かしがっているよう。
たしかに、アフリカでもアジアでも、その国の首都の路上でも鶏がいたり、ヤギが歩いていたりしている。インドでは牛、エジプトではロバも。人と機械だけの町の出現はごく最近のことで、全世界の現状を見たら少数派かもしれない。
この農園のヤギはビル内の階段を上がったり下りたり、岩場に住む本来の習性を謳歌しているらしい。
写真はFlickrに載っている、ゴーストタウン農園の写真から。