イラク帰還兵の自殺率がとても高いというニュース。
今年に入って4月までに64人が自殺したとのこと。特にケンタッキー州出身の帰還兵の自殺率が高いらしい。
どの人たちもいつも通りの生活をしていて、ある日自らの命を絶ってしまう。残された家族、妻、友人は突然のことに呆然。
軍ではミーティングで「自殺するなんてバカなことを考えるな」と説いている。しかしそう言っている士官の言い方は怒っているように聞こえた。自殺願望のある人の心に届くだろうか。
その他に軍では、悩んでいる同僚にどのように接するべきか、ロールプレイイングゲームのようなビデオを使って、兵士たちに自殺回避のよりよい方法を探らせている。
米軍に古くからある"相棒システム"で、兵士同士がお互いにどういう状態かを観察し合い、自殺回避につなげようとする動きもある。しかし、相棒同士が自殺願望を持っていたら、果たして効果はあるのだろうか。
日本の自殺者数はこの11年間、年間3万数千人を超えている。イラク帰還兵の自殺率どころじゃない。どちらも国の政策に振り回されての結果といえるのではないか。