2009-02-22

ペンギニストは眠らない [糸井重里著]


ほぼ日をほぼ毎日読んでいるので、
イトイさんのむかしの作品も読んでみることに。

伊丹十三に近い。
(そしたら3月19日に第一回伊丹十三賞が糸井さんに授与されました。
すごくうれしい。
二人がつながっていると私が感じたのは
関係者も認めていることだったのだ。
ほぼ日に載った宮本信子のあいさつを読んで
ちょっぴり涙ぐんでしまった)

伊丹十三もイトイさんも
「あんたこそいわゆるスノッブってもんでしょ」
という印象があるのだけれど、
時代にとらわれない本質を書いている。
自分はなぜこのことが気になるのか、
と突き詰めて考えている。
その根元に「最善を尽くす」という考えがある。
「ガムシャラがいいのか」という疑問を呈してもいる。

イトイさんがいつもほぼ日で言ってること
「ペンギニスト---」でも同じことを言っていた。
30年も前なのに。
この人は終始一貫してたんだ。

2009-02-15

'Americans': The Book That Changed Photography [Story of the Day]


ロバート・フランクの写真集「Americans」の刊行50周年を記念して、ナショナル・ギャラリーで写真展が開かれている。

ロバート・フランクはスイス人だったのですね。

50年代に撮影された写真は、それまでの"アメリカン・ドリーム"をぶち壊すような、寂しく虐げられた絶望の人々の表情を切り取った。

南部を旅していた時、撮影機材を積んだ車に外国人が乗っている、スパイか?怪しい、というので警官に職務質問され、留置されたとのこと。生涯で一番の恐怖だったそうです。

このような写真、撮れそうで撮れない。
カメラ?フィルム?焼き付けの問題?
やはり、被写体に対する哲学、写真に対する哲学がハンパでないのですね。

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2009-02-14

Valentine's Cupcakes From Nigella Lawson [Story of the Day]


カップケーキの話。

この人が少女の頃、バレンタインデーに好きな子に何かプレゼントするのに、ライバルに負けないためにラブ・バンズ、つまりカップケーキを作ってあげたそう。

粉砂糖をハート形にふりかけたりして。

チョコレートを溶かした鍋に、チェリージャム、小麦粉、溶かしバターなど材料をすべて入れて作るチョコレートチェリーカップケーキの作り方も教えてくれている。

今アメリカではカップケーキが流行っている。子ども時代の郷愁と、ケーキを食べる罪悪感を軽くしたいということが背景にあるのでは、とのこと。

山手線の渋谷駅ホームにカップケーキの売店があるけど、日本ではドーナツの方が人気があるみたい。

朝、職場に着いたらカップケーキとコーヒーでまず一服したいですねぇ。

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2009-02-12

ウースター家の掟 [P.G.ウッドハウス著]



ジーヴス・シリーズ。
おバカな若主人と切れる執事のコンビが若主人の友人、親戚のドタバタ騒ぎに巻き込まれて、ラストに執事が一刀両断で解決するパターン。

坂田靖子さんの「バジル氏の優雅な生活」の世界ですね。

今回の話は、ウシ型クリーマーをめぐるたった1日の出来事。本当によく出来ている。

今回も読んでいて「ふっ」「はっ!」と思わず笑ってしまうシーンがあった。

この複雑に絡み合ったヒューマン・コメディは舞台にしてもいいかも。ミュージカル仕立てで。

バーティはジム・キャリーのイメージだわ。
ジーヴスはビリー・ボブ・ソーントン。

でも、ユーチューブで見たテレビドラマのジーヴスは、大柄な人だった。

2009-02-09

Darwin, Britain's Hero, Is Still Controversial In U.S. [Story of the Day]


ダーウィン生誕200年で、
英国では切手、コインが発行されたり、あちこちで記念行事が催されているとのこと。

ダーウィンの進化論は、キリスト教の考えと全く異なるものだから、イギリスでも教会はダーウィンを認めていなかった。

でも、イギリスの教会はそれはそれ、これはこれ、と区別して考えるようになったよう。
そういうわけで、今年は英国全土を挙げてダーウィン生誕200年を祝っている。

ところが、
米国では未だにダーウィンは認められていない。

なぜならキリスト教の考えと相容れないから。

アメリカでは神が人間を創ったのであり、猿が人間の祖先だってことは「ずぇったいにない!」のである。

だから反進化論法を施行している州もある。

アメリカって.....。進んでいるのか、遅れているのか。
「イワシの頭も信心から」ですね。

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